2012年7月29日日曜日

イベント会場入口に花を!

昨日(7月28日)相模原市民ギャラリーのイベント会場に
友人と一緒に花をいけました。
明日(7月30日)までです。

花材選びは友人が。
夏の季節感溢れる花材です!
ひまわりをメインに、白とグリーンでまとめています。

「どうだんつつじ」「がま」「ヒペリカム」「のばら」
「ひまわり」「カサブランカ」「フロックス」「スモークグラス」が入っています。

四方八方、どこからも見られるように仕上げました。
      
      ◆正面(会場入口から)



           ◆やや左から


           ◆後方やや右から




           ◆右真横から



             ◆後方やや左から


制作途中です。
「どうだんつつじ」「がま」「ひまわり」「ヒペリクム」が入っています。
作品の輪郭ができてきたところです。




花材はまだまだたっぷりあります!




花器は友人の手作りです。
素敵でしょ!


筒型を途中で分けて、上部を傾けてつけたような形状です。
左側のパッカリあいた口以外に、右側の重なり部分にも隙間があって
花を挿すことができます。



おまけです!


待ち合わせ場所に向っていたら、めちゃくちゃインパクトのあるお店が!!
大きな看板には「とんかつ」「すし」「うなぎ」の文字です。
で、お店の名前も素晴らしい〜。
「豚珍館」・・・やっぱり「とんちんかん」と読むのかなぁ?!




門構えもなかなかです。

2012年7月26日木曜日

野菜・くだものをいける(4-10)

野菜やくだものも「植物」です。

いつもは食材としてなじみのある野菜やくだものを、
花器にいける花や枝ものなど花材と同じととらえて、「おもしろい」をひきだします。

テーマは、野菜やくだものだけでいけても、
花材を加えてもよいとなっています。

さて、Nさんの作品です。

Nさんは豊富に用意した野菜と花材から、きのこ類とオクラを選択しました。
しめじのまんまるな笠や舞茸のひだ、エリンギの曲がり、
オクラのへたと先端部分、それぞれがもつ要素をよく見ます。


しめじと舞茸の大地から、
エリンギとオクラがにょきにょきと飛び出してきたように感じます。
野菜ならではのユーモラスな雰囲気ですね。

        ◆正面から


           ◆やや上から(写真がちょっとボケてしまった…)


花材(アメリカりょうぶ)を足してみました。
まずは、立てて入れてみました。

        ◆正面から


つぎに、傾けて入れてみました。

どっちが好きですか?

        ◆正面から


           ◆やや左から



今回は下の野菜と花材を用意していました。

野菜は、Nさんが「いけたらおもしろいかな」と思ったものを
持ち込んでくれました。




             ◆アメリカりょうぶ(リョウブ科)

アメリカ東部に分布し、花には芳香があります。
花は房状から円錐状につきます。
日本で「りょうぶ」の名で花屋さんで出回っているものは、
コバノズイナ(ユキノシタ科)だそうです。


             ◆カーネーション(ナデシコ科)

赤みがかった落ち着いたピンク色です。
とてもやさしい印象です。


             ◆とくさ(木賊)[トクサ科]


このところ度々登場します。
今の季節は、明るい緑ですね。
今回は穂(胞子曩穂:ほうしのうすい)の部分から、
緑色の胞子を散らしていました。


           ◆花器(陶器)


舟の形に似ています。
幅は約33cm、高さは約6cmです。

2012年7月16日月曜日

分解して再構成する(4-9)

植物はさまざまな要素をもっています。
枝や茎の部分、花の部分、葉の部分・・・。
枝や茎も太い部分、細い部分とよく見ると違いがあります。
花も、咲ききっている部分とつぼみの部分を一枝につけていることもあります。

手にした花材をよく観察します。
その花材がもつ要素を見きわめて分解し、
いけばなの作品として再構成します。

さて、Nさんの作品です。

花材は「ヘリコニア」「カスピア」です。

ヘリコニアは葉と花に分解していけています。
カスピアは紫の部分だけを使っています。

        ◆正面から



                                          ◆やや左から



           ◆左から



           ◆右から



             ◆ヘリコニア[バショウ科]

オレンジの花のように見えている部分は苞です。
左右交互につけます。
大型で肉厚なタイプや下に垂れ下がるタイプなどもあります。

今回のモノは小型で軽やかな印象です。


             ◆カスピア[イソマツ科]

スターチスの仲間です。
小さな紫の花を円錐状につけます。
茎は細くてかたいです。


                                          ◆花器(陶器)

八つ橋の形です。
手前の幅が12.5cm、奥は22.5cm、奥行35.5cm、高さ5cmです。

2012年7月13日金曜日

足元を見せる構成(3-18)


作品の花器との接点、足元を見せて構成します。
足元をしっかりと整理して見せることで、作品に緊張感がうまれます。


さて、Sさんの作品です。

花材は、「なつつばき」「グロリオーサ」です。

なつつばきの太い枝に絡ませるようにグロリオーサの足元を構成しています。
なつつばきの枝の曲がりと、グロリオーサの茎の動きがおもしろいです。
上で大きく展開しています。
右上部の、なつつばきとグロリオーサのつぼみとの空間もいいですね。

           ◆正面から

飾るときは、剣山をビー玉や寒水などで隠しましょう。

             ◆右から


             ◆左から



             ◆なつつばき(夏椿)[ツバキ科]


花は椿に似ています。咲いてなくて残念・・・。
葉は、椿に比べるとつやがなく、やわらかな緑です。

「さらそうじゅ」(沙羅双樹)の別名をもっています。


平家物語の冒頭の一節にある「沙羅双樹」のことかと思っていましたが、

こちらは[フタバガキ科]のサラノキだそうで、全く異なるようです。

☆平家物語-冒頭☆

『祇園精舎 の鐘の声、諸行無常の響きあり。沙羅双樹の花の色、盛者必衰  の理 をあらはす。』
 
             ◆グロリオーサ[ユリ科]



くるくると波打った花びらが軽やかです。
反り返った花びらと雄しべの姿は蝶々が飛んでいるみたいですね。
とてもインパクトがあります。
茎は柔らかくしなります。


           ◆花器(ガラス)




直径32cm、高さ6cmです。
明るいブルーで光の反射も含めてとても涼味があります。

2012年7月10日火曜日

なんと50円!

近所のスーパーで、パセリが1袋なんと50円!でした。
数えたら18本入っていました。
           
          こんなだよ〜
            ☟

インターネットでレシピを見ると「おひたし」「佃煮」「パセリ味噌」など・・
う〜ん(−−;)


悩んだ結果、いつでも使えるようにドライパセリにしました。
洗って電子レンジでチンするだけ(^o^


          ◆電子レンジから出したところ
          
ビニール袋に移すとこんな量になりました。
そのままの形!
おいしそうでしょっ。
          



          フラッシュで色がとんでしまった・・・(××)

でっ、袋ごとクシャ〜ッと握りつぶして粉末に!これが快感!!
            ☟




直径10cm程の容器に、ぜ〜んぶ収まりました。

てんこもりの山だったのに、ずいぶん小さくなりました。

さっそくパセリたっぷりパスタを作りましたが・・写真を忘れた(××)
明日から、お弁当の卵焼きはたっぷりパセリ入りになりますよ〜。




2012年7月8日日曜日

単純化の極(4-8)

これ以上省略することができない、取り除くことができない、
という限界までとことん省き、
単純化してみることがテーマです。

さて、Nさんの作品です。
Nさんはテキストの数あるテーマの中でも、このテーマを楽しみにしていたそうです。

花材は「アリウム・リーキー」「エレムルス」「あじさい」です。

アリウム・リーキーにもエレムルスにも、
成長過程でできた曲がりがあります。
その曲がりのおもしろさを最大限に活かす方向でいけています。
エレムルスのアリウム・リーキーに向かい合っている部分の花を取り除き、
茎を見せることで、より強調しています。

用意されている花材の中からどれを使用するか・・・。
花材選びも重要ですね!


           ◆正面から



             ◆左から



             ◆右から



             ◆アリウム・リーキー[ユリ科]

ネギと同じ香りがします。
ネギの仲間なんです。
アリウムは、つるつるな茎の上に球状の花をつけます。
小さめで花の上部だけが紫に色づく丹頂アリウム、
花の直径が60cmくらいにもなるアリウム・シューベルティなど種類がたくさんあります。

アリウム・リーキーは栽培の過程で人工的に曲がりが加えられています。


             ◆エレムルス[ユリ科]

小さな花が円錐状に下から咲き上がっていきます。
明るい黄色の花びらからオレンジの雄しべが飛び出していて、
オレンジのベールをまとっているようですね。
先端部分の曲がりに表情があります。

             ◆あじさい(紫陽花)[ユキノシタ科]

春=桜と同じくらい、梅雨の季節といえばあじさいを想うことでしょう。
しとしと降る雨の下、かたまりとなって咲く青、紫、ピンクの色は鮮やかで、
梅雨の鬱陶しさを忘れさせてくれます。

今日のあじさいは大輪で、青から紫のグラデーションに色づいています。

           ◆花器(ガラス)


直径約30cm、高さ約5cmです。
外側は縦に線が刻まれていて、涼しげな印象です。

2012年7月5日木曜日

同じ形を繰り返す(3-17)


同じ形を繰り返す手法で作品を構成します。
この手法は、作品にリズム感をだしてくれます。

さて、Sさんの作品です。

花材は、「るりたまあざみ」「アガパンサス」「ニューサイラン」です。

「ニューサイラン」は丸めたり、折り曲げたりすることができます。
しかしながら、「るりたまあざみ」「アガパンサス」は、
折ることはなんとかできるかもしれませんが、丸めることはできない花材です。

そこでSさんは、交差 を繰り返すことで作品を構成することにしたようです。

 ◆正面から

植物ですから、真直ぐに見えても曲がりやひねりがあります。
1枚1枚、1本1本それぞれに表情があります。

◆るりたまあざみ(瑠璃玉薊)[キク科]
青紫の花が玉のように密集して付きます。
そのため、ヨーロッパでは「ブルーボール」の名で呼ばれています。
葉っぱの形があざみの葉に似ています。
葉の先にトゲがありますので、取り扱う際は注意が必要です。

◆アガパンサス[ユリ科           
住宅地を歩いていると、鉢植えになっているものを見かけることがあります。
夏に向う季節、真直ぐ伸びた茎と紫の花は涼を運んでくれます。

「アガパンサス」ギリシャ語では「愛の花」という意味だそうです。
ちなみに和名は「紫君子蘭」です。

◆ニューサイラン[ユリ科]
今回は赤みがかった色のものです。
緑のものとは醸し出す雰囲気が異なりますね。

◆花器(陶器)
幅64cm、奥行20cm、深さ7.5cmです。
結構大きいです。

2012年7月2日月曜日

自由花(木賊と)

Aさんの自由花です。

花材は、「とくさ」「日の丸ばいかうつぎ」「トルコキキョウ」です。

とくさの中にワイヤーを入れて、ジグザグのパーツを作っています。
作品の中に三角形がいっぱいあります。
とくさの直線の延長線にうつぎの線が繋がる、大きな三角形も隠れています。
トルコキキョウは控えめに。


          ◆正面から

             ◆とくさ(木賊)[トクサ科]

まっすぐで節が模様になっています。
ざらざらとした表面が特徴で、古くは研磨剤として使われたそうです。
「研草」▷「とくさ」、と転じたとも言われています。

先が細くなっている状態のものを使うことも多いですが、
今回はマッチ棒の先のような穂が付いています。
「つくし(土筆)」の穂にそっくりと思ったら、
「とくさ」と「つくし=スギナ/杉菜」は近縁のシダ植物だそうです。


      ◆ひのまるばいかうつぎ(日の丸梅花空木)[ユキノシタ科]

梅の花に似た純白の花を咲かせる梅花空木ですが、
花心の花びらが紅に染まっていることから、「日の丸梅花空木」と呼ばれています。


             ◆トルコキキョウ

今回のものは八重咲きのやさしいピンクです。

             
             ◆花器(陶器)



上に小さな穴が3つ、下に大きな穴が3つあります。
剣山を入れて使用します。
直径は約20cmです。


たびたび登場しますね〜、私も大好きな花器です(^^)





2012年7月1日日曜日

一種いけ

一種類だけの 花材でいけます。

さて、Nさんの作品です。

花材は「れんぎょう」です。

        ◆正面から


丁寧に撓めて、ゆったりとした曲線を作り出しています。
れんぎょうは枝の中が空洞で、撓めることには向かないように言われています。
Nさん、頑張りました!

葉を整理して枝を見せることで、より躍動感が出ています。

           ◆れんぎょう(連翹)[モクセイ科]


春先に鮮やかな黄色い花をつけます。
葉は卵形から楕円形で、ときに3つに分かれ対生します。
今回は紅葉したものも一緒です。


           ◆花器(陶器)

幅と高さは約26cm、奥行は約12cmです。
中も表の凹凸に合わせ凹凸です。
水もたっぷり入り、置いたときの安定感もあります。