2013年9月27日金曜日

まぜざし(吾亦紅、女郎花、ななかまど、ひおうぎの実、りんどう、小菊、鶏頭、トルコ桔梗)

Nさんの作品です。

今回は秋のまぜざしです。
花材は、なんと8種類!
「われもこう」「おみなえし」「ななかまど」「ひおうぎの実」
「りんどう」「こぎく」「けいとう」「トルコききょう」です。
8種類・・・偶数でもいいの?
と思われる方もいらっしゃるかも知れませんが、
種類の数や本数にこだわることはありません。
作品が良ければよいのです。

たくさんの種類(色)が入っていますが、やさしく纏まっています。
われもこう、ひおうぎの実が秋風と遊んでいるようです。(^^)
トルコききょう、りんどうもそよいでいます

白い器は今回の作品に清潔感を添えてくれています。
秋の初めは暑さを感じる時間もあります。
剣山を奥に置き、水面を見せて涼感を出したのもよいと思います。


        ■正面から


           ■左から

あっ、重しの剣山がぁ(++)・・・
見なかったことに・・・。

           ■右から



            ■左:ういきょう(茴香)[セリ科]
            ■右:われもこう(吾亦紅)[バラ科]



            ■左:ななかまど(七竃)[バラ科]
            ■右:ひおうぎの実(檜扇の実)[アヤメ科]




            ■左:りんどう(竜胆)[リンドウ科]
            ■右:こぎく(小菊)[キク科]




            ■左:けいとう(鶏頭)[ヒユ科]
            ■右:トルコききょう(トルコ桔梗)[リンドウ科]





2013年9月12日木曜日

小学校でいけばな体験!

9月10日火曜日、石川龍先生、長谷川美保さんと溝口の小学校に行ってきました。

「室町文化体験」というテーマで、室町時代に成立したと言われている日本文化を体験する授業です。
子どもたちは6年生、4クラス、156名です。
半日で、茶道、水墨画、そして「いけばな」を体験!

いけばなは1クラス39名45分で体験します。

学校からは「せっかくなので、本格的に体験してもらいたい」とご要望です。

そこで、草月会本部が9月からスタートさせている、学校いけばなを応援するサービスを利用しました。
花器、剣山を各40個、花鋏を39丁をお借りしました。

花器は半月の定型、日月の剣山、花鋏・・・。
本格的にいけばなを体験できる道具です!

子どもたちは今まで見たことも触ったことも無いものばかり。
教室に入ってきた子どもたちは、緊張とわくわくで目が輝いています。


全員が『基本立真型盛花』に挑戦しました!

花材は、雪柳、りんどう、小菊です。
こちらもお花屋さんが頑張ってくださいました。

今まで手にしたことの無い花鋏で、枝ものを切ることができるか心配でしたが、
子どもたちは順応性があり、ほとんどの子どもは自分で切っていました。
表情も真剣です。

できあがった作品は担任の先生が写真に撮って終了です。

大急ぎで片付け、次のクラスにバトンタッチ!

子どもたちからは、
楽しかった!でももうちょっと時間があったらよかったぁ」・・・と。

全ての授業が終った後の道具の後片付け、教室の掃除は、給食を食べ終えた子どもたちが再度教室に来て手伝ってくれました。
剣山に入っている葉っぱは、自らピンセットを持ってきてきれいに取ってくれました。
どんどん自分ができることを探し、友だちと協力して作業をしてくれます。
子どもたちの力は凄いです。

とても楽しかったですv(^^)v









2013年9月6日金曜日

自由花(たますだれ、ういきょう、スプレーばら)

Sさんの作品です。

花材は「たますだれ」「ういきょう」「スプレーばら」です。

ふわっとひらいたたますだれは、茎を花器の形状に合わせて折っています。
ういきょうの繊細な線が面白いですね。

花器の右側を空けて構成しています。
口元が引き締まり、上の広がりを大きくしています。いいですね!(^^)

           ◆正面から


           ◆左から



           ◆右から


結構奥行のある作品ですよ〜。


             ◆たますだれ(玉簾)[イネ科]


写真のように、立ててもあまり開きませんでした。
Sさんが丁寧に開き作品の状態にしました。
あまり撓めは効きません。

箒の材料となる「ホウキモロコシ」の園芸品種だそうです。


             ◆ういきょう(茴香)[セリ科]


ういきょうはカクカクとした線がとてもおもしろいです。
今回のものはとても細くて繊細な印象です。
香りは強めです。
「あっ、セリ科」と納得します!(^^)

平安時代に中国から、漢方薬として日本に入ったそうです。


             ◆スプレーばら(薔薇)[バラ科]


鮮やかなオレンジです。
元気がでます!

   
     ◆たにわたり(しまおおたにわたり/島大谷渡)[チャセンシダ科]

今回は入れないことを選択しました。


             ◆花器(陶器)

 幅18cm、高さ左33.5cm、右27cm、奥行6cmです。
ちょっとだまし絵のように見えます・・私は好きですがあまり使う人がいない(^^;)


2013年9月5日木曜日

初めての自由花(晒しほうきぐさ、あかなす、ニューサイラン)

Oさん初めての自由花です。

花材は「晒しほうきぐさ」「あかなす」「ニューサイラン」です。
花器は、舟の形をした陶器を選びました。

舟型の花器の舳先を前にし、全体を前傾に構成しています。
作品が近づいてくるような印象をもちますね(^^)

足元はニューサイランの先の部分を使用しています。
剣山がさりげなく見えなくなっています(^^)v
立てている一枚は、先端を切り落とした幅の広い部分を使いました。

             
           ◆正面から


        
        ◆左から


        ◆右から




         ◆晒しほうきぐさ(ほうきぎ/箒木)[アカザ科]


生のものよりも枯れものを使う場合が多い花材です。
丁寧にひらくと、とても繊細な印象になります。
いくつかの段階で枝分かれしていて、どの段階にひらくかで印象が変わります。
今回は太い部分から分かれているところをひらいています。


             ◆あかなす(赤茄子)[ナス科]


まん丸と赤くつややかに輝く姿は、まるでミニトマト!
たわわな様子に稔りを感じます。
見ていて楽しくなる花材のひとつです。

             ◆ニューサイラン[ユリ科]


鋭い剣のような形状です。
繊維の強い植物なので、丸めても折っても形状を保ってくれます。
細く裂いて使うこともできます。
いろいろ試してみると楽しいでしょう。


☆お花やさんが大サービスでコスモスとカーネーションも入っていました。
あかなすを選択したため、ピンク系でやさしい印象のこちらは、
使わないことを選択しました。


◆コスモス(秋桜)[キク科]



  ◆カーネーション[ナデシコ科]
 


・・・花器の写真をとり忘れていました(><)
ごめんなさい。

2013年9月3日火曜日

自由花(のばら、トルコききょう、はらん)

Nさんの作品です。

花材は「のばら」「トルコききょう」「はらん」です。

のばらを大きく展開、はらんがとても面白い動きをしています。
勢いがあり、動き出しそうな作品です!(^^)

        ◆正面から

        ◆左から

        ◆右から

右から見ると、はらんの動きがぐっと変わります。
私はこの角度から見るのが好きです(^^)v


           ◆のばら(のいばら/野茨)[バラ科]


のばらは日本原産です。
日本全土の川原や林のふちなどに生育します。
今回のものも大胆にあばれていて、わくわくする枝振りですね。

             ◆トルコききょう[リンドウ科]

Sさんが使ったトルコききょうは色味が抑えられた大人の雰囲気でしたが、
こちらはやさしいピンクです。
丈は長くありませんが、花がぎゅっと纏まって咲いています。

             ◆はらん(葉欄)[ユリ科]

はらんは縞や斑の入るものもあります。
縞が入っている葉欄を「縞はらん」、斑が入っているものを「星はらん」といいます。
先の方だけ白くなっているものもあり、こちらは「旭はらん」です。
今回のように全体が濃緑色のものは「青はらん」と呼んで区別することがあります。


           ◆花器(陶器)

 直径25cm、高さ8cmです。


2013年9月1日日曜日

自由花(パンパスグラス、ヒペリクム、トルコききょう、クロトン)

Sさんの作品です。

花材は「パンパスグラス」「ヒペリクム」「トルコききょう」「クロトン」です。

パンパスグラスをすっくと立ち上げ、周囲を繊細に華やかに構成しています。

           ◆正面から


           ◆左から


           ◆右から


             ◆パンパスグラス[イネ科]

今回のものは160cm程の背丈がありました。
鞘の直径は3cm程です。
穂は光があたるときらきらとしてとてもきれいです。

             ◆ヒペリクム[オトギリソウ科]

つややかな実は、今回は明るい赤で可憐です。
ヒペリクム属は世界に300種ほどあるそうです。
花の季節に使用することの多い「金糸梅/キンシバイ」「美央柳/ビオウヤナギ」も
仲間です。

             ◆トルコききょう[リンドウ科]

花びらの内側は茶色がかったとピンク色です。
シックな印象です。

             ◆クロトン[トウダイグサ科]

濃い緑に黄色い葉脈が鮮やかに走っています。
とてもインパクトがあります。
今回の作品にも、華やかさを添えてくれました。
  ・・・写真が暗くてわからなかったと思います(><)

             ◆花器(陶器)

挿し口の直径7cm、高さ61.5cmです。