2013年11月29日金曜日

自由花(ふうせんとうわた、ヘリコニア、アスパラガス・プルモーサス)

Nさんの作品です。

花材は「ふうせんとうわた」「ヘリコニア」「アスパラガス・プルモーサス」です。

ヘリコニアの茎の部分(葉鞘/ヨウショウ)を分解し平面を構成しています。
不思議なリズム感を感じる作品になりました。

アスパラガスを低い位置に一刷毛!
作品全体を軽やかにしていますね。


           ■正面から

           ■左から


           ■右から


             ■ヘリコニア[バショウ科]

和名はオウムバナと言うそうです。
色づいた苞の部分が立ち上がっている種と下がっている種があります。

今回は立ち上がっている種です。
苞の先に丸い葉のようなものがついています。
なかなか愛らしいです(^^)

          ■ふうせんとうわた(風船唐綿)[ガガイモ科]

花期は8月〜11月です。
そろそろ終ります。
紫褐色がきれいですね。

                                               ■アスパラガス・プルモーサス[ユリ科]

アスパラガスは色々な種類があります。
スマイラックスや天門冬も仲間です。
中でもアスパラガス・プルモーサスはレースのような印象です。


           ■花器(陶器)

幅:約30cm、高さ:約12cm、奥行:約9cm

2013年11月26日火曜日

自由花(みかん、ゆきやなぎ、さんごみずき、きんぎょそう)

Sさんの作品です。

花材は「みかん」「ゆきやなぎ」「さんごみずき」「きんぎょそう」です。

みかんの実はずしりと重いため、Sさんは厚手のガラスの花器を選びました。
みかんを一方向に傾けていますが、ビクともせず安定感があります。

Sさんの作品は、とても軽やかです。
ゆきやなぎときんぎょそうの先端をどこに向けるか・・・。重要ですね。

そしてさんごみずきで大きく空間を捉えています。

           ■正面から

           ■左から

           ■右から


             ■みかん(蜜柑)[ミカン科]


たわわに稔っています。
葉は巻いてしまいやすいので、全て取り去って使用することも多いです。
今回は必要な部分は残して使用しています。


             ■ゆきやなぎ(雪柳)[バラ科]

きれいに赤く色づいています。
黄色から赤に変化している部分の葉がひと際きれいです。

雪柳は早春の花の頃、夏の青葉の頃、そして秋の紅葉と一年中楽しめます。

春先にオランダを訪れた際に、知人宅のお庭で真っ白に咲き乱れていました。
滝のしぶきのようで、とても印象に残っています。


           ■さんごみずき(珊瑚水木)[ミズキ科]

よく撓むので、直線にも曲線にもなります。
Sさんは細い部分を取り除き、より強い線で使用しました。

             
          ■きんぎょそう(金魚草)[ゴマノハグサ科]

一輪一輪の花は金魚を思わせる形です。
色は豊富で、赤、白、黄色、赤紫・・・、今回はやさしいピンクです。

             ■花器(ガラス)

高さ:約56cm、挿し口の直径:約10cm、底の直径:約18cm
すご〜く重いです。

2013年11月21日木曜日

自由花(ストレリチアの葉、ぼけ、トルコキキョウ)

Nさんの作品です。

花材は「ストレリチア(葉)」「ぼけ」「トルコキキョウ」です。

ストレリチアの葉の面白さを前面に押し出しています。
中央脈を垂直と水平に構成しているところが面白いです。(^^)v
筒型のシンプルな花器を組み合わせていて、垂直水平が引き立ちますね。

トルコキキョウの水平な構成、ぼけの曲線も、ストレリチアの構成を引き立てています。

葉を丸めるため、Nさんは考えました!(^^)
18番ワイヤー2本を縒って葉の裏に貼付けていました。


        ■正面から

        ■左から

        ■右から


            ■ストレリチア(葉)[バショウ科]

             ■ぼけ(木瓜)[バラ科]

             ■トルコキキョウ[リンドウ科]


             ■花器(陶器)

高さ:約30cm、直径:約8.5cm

2013年11月19日火曜日

自由花(ふうせんとうわた、グロリオーサ)

 Sさんの作品です。

花材は「ふうせんとうわた」「グロリオーサ」です。
Sさんはふうせんとうわたをポンポンした感じにしたいと思ったそうです。

        ■正面から

どうですか?
ポンポンした感じが表現できているでしょうか?

グロリオーサの特徴も上手く引き出して、ふうせんとうわたに合わせていますね(^^)
作品全体からポンポンした感じが伝わります。

        ■左から

浮遊して迫ってくるような印象ですね。

        ■右から


          ■ふうせんとうわた(風船唐綿)[ガガイモ科]

南アフリカ原産で、日本には江戸時代に入ったそうです。
別名に「やなぎとうわた」があります。
葉っぱが柳の葉とそっくりですね。

             ■グロリオサ[ユリ科]

細い茎に反返った花びら、華やかで蝶が舞っている印象です。
葉の先端は巻きひげ状です。

先端になると花は小振りになりますが、しっかり開花することが多いと感じます。


         ■メラレウカ・マウンテンファイア−[フトモモ科]

今回は使用しませんでした。

           ■花器(陶器)

幅:約40cm、奥行:約10cmです。

2013年11月18日月曜日

家元研究会に出席

UPするのがすっかり遅くなりましたが・・・。
11/9(土)家元研究会に出席しました。

今月のテーマは『草月五〇則』から、
「意外ないけ方がある。意外な題材を忘れている」です。

テーマをどのように解釈するか・・・むずかしい(××)

まずは花材選びにテーマをぶつけてみました。
今まで取り合わせたことの無い?!
紅葉している「ブルーベリー」と「晒しほうき草」を選びました。
ブルーベリーの紅葉があまりにも鮮やかで、
白く晒したほうき草合わせると一層引き立つかなとの思いも。



           ■左:ブルーベリー ■右:晒しほうき草



           ■花器(陶器)


同じかたちの歪な楕円を張り合わせたような形状です。
画用紙に鉛筆書きしたような線、(^^)味わいがあります。


           ■正面から

花器の形状に合わせて、右は晒しほうき草を上から被せるように配しました。
左は紅葉を前面に出しました。

           ■左から



           ■右から


左は晒しほうき草をうしろに膨らませています。




2013年11月11日月曜日

自由花(つるうめもどき、ばら)

Sさんの作品です。

花材は「つるうめもどき」「ばら」です。

つるうめもどきは『おもしろい』と思う線を選びだし、
背の高い花器に合わせて縦長に構成しています。
3本のばらの花も、効果的な位置に。
葉の残し方もいいですね〜(^^)v

           ■正面から


           ■左から


           ■右から



■つるうめもどき(蔓梅擬)[ニシキギ科]

ぐるぐるの渦巻きは最初からあったのですね!


             ■ばら(薔薇)[バラ科]

「漢字で薔薇って書けますか?」
・・・今も書けません(××)

             ■ドラセナ[リュウゼツラン科]

作品には使用しませんでした。

             ■花器(陶器)

高さ:61.5cm、挿し口の直径7cmです。
背が高いです。

2013年11月4日月曜日

草月展(2013−日本橋髙島屋)


草月いけばな展(3期)に出品しました。

今年は髙島屋さんが改装のため、会場構成が例年と違います。
会期も前期/後期ではなく、1期〜3期の2度入れ替えとなりました。

10月31日(水曜日)から始り、
3期は11月4日(月曜日/祝日)5日(火曜日)の2日間です。

今年の夏「うめの」さん(花器やさん)で一目惚れして花器を購入しました。
この白い花器に「赤い椿」をいけたい!o(^o^)o ワクワク
迷わず「赤い椿」を花屋さんに注文しました。

ところがこの時季は「赤い椿」はまだ出回っておらず、
花屋さんはとても苦労をして探してくださったそうです。
華やかな赤い大輪の花をつけた椿です!!

作品コンセプトは、「艶-えん-です。
咲き乱れる赤い花で表現できたらなぁと思いました。


           ■正面から

           ■左から

           ■右から




☆☆☆制作開始前です。



枝振りは包みを解いて初めて分かります。
ドキドキでした!…o(;-_-;)oドキドキ♪
流木も用意していましたが、使いませんでした。


明日11月5日までです。

2013年11月2日土曜日

自由花(晒しみつまた、ゆきやなぎ、ストレリチア)

Nさんの作品です。

花材は「晒しみつまた」「ゆきやなぎ」「ストレリチア』です。

晒しみつまたを撓めて大きく構成しています。
躍動感がありますね〜!(^^)

Nさんの選んだ花器は直径25cmにも満たないくらいの、
小さなドーナツ型です。
思わず「えっ!それでやるの?!(゚□゚*)ナニーッ!!」と。

ところが! できあがった作品は花器との調和◎です(^^)v
花器だけで見るとあんなに華奢に感じたのに・・・。
花器も作品の一部として力強く、存在感を感じます。


           ■正面から

           ■左から

           ■右から

ワイヤーを使わず、みつまたの枝分かれの部分を交差させて留めています。
   下の写真ではあまりよく分からないようです・・・残念。



          ■晒しみつまた(晒し三椏)[ジンチョウゲ科]

制作前の写真を撮り忘れ・・撓めた後です。
低い位置から枝分かれしているので、留め易かったようです。
             

             ■ゆきやなぎ(雪柳)[バラ科]

紅葉しています。
ゆきやなぎは、花の時季、新緑の時季、紅葉の時季と
一年を通して楽しめますね。


       ■ストレリチア(ストレリチア・レギナエ)[バショウ科]

和名は「極楽鳥花」ですね。
天国、極楽の鳥を思わせるような花ですね(^^)
姿かたち、この名前からもおめでたい席の花材としても用いられることが多いです。

・・・花器の写真を撮り忘れました。ゴメンナサイ。