2014年12月23日火曜日

自由花(クリスマス)/ヒイラギモチ、どうだんつつじ(着色)、ばら

Nさんの作品です。

花材は「ヒイラギモチ」「どうだんつつじ(着色)」「ばら」です。

前後に大きく開き、ゆったりとした構成です。
小枝の1本1本まで丁寧に撓めたドウダンツツジは、幻想的な表情に変りました。(^^)
花器をステンレスにし、クリスマスカラーでまとめました。

赤・・・いけにえの血、温かさ
緑・・・永遠の命、常緑樹
金・銀・・・星、豊かさ

           ■正面から

           ■左から

        ■右から


              ■どうだんつつじ(着色)

             ■ヒイラギモチ[モチノキ科]

「ヒイラギ」はモクセイ科で葉にするどいトゲがあります。
モチノキ科の「ヒイラギモチ」の葉はトゲが少なく、四角い印象です。
「ヒイラギモドキ」とも呼ばれるそうです。

             ■ばら(薔薇)[バラ科]

             ■花器(ステンレス)

筒部分の高さ:30cm、直径:9cmです。
プロペラまでの高さ:38.5cm、幅:40cmです。

2014年12月21日日曜日

自由花(クリスマス)/もみのき?、アンスリウム、からたち(着色)

Sさんの作品です。

花材は「もみのき?」「アンスリウム」「からたち」です。

ガラスの重厚な花器を取り合せ、
おとなのクリスマスを感じます。
モミの木にゆったりとした動きがあります。
カラタチの軽やかさ、アンスリウムの表情も好きです。
足元の立ち上がりもすっきりとしています。


           ■正面から

           ■左から

           ■右から

             ■もみのき・・・?             

今まで見てきたモミノキとは少し違います。
猿喉杉のように足が長く、手触りが柔らかです。
葉裏が白いです。
辞書を見ていると唐檜(とうひ)というのがかなり似ているように感じました。

              ■アンスリウム[サトイモ科]

             ■からたち(枸橘)[ミカン科]

             ■花器(ガラス)

高さ:26cm、直径:18cmです。
とても重厚です。
花を挿せる場所は直径10cmくらい、深さも10cmくらいで、円錐形
・・・あり地獄のような形状です。いけ辛いです。(××)

描きいけ[自由花・クリスマス](3-20)/みつまた(漂白)、もみのき、グロリオーサ、アスパラガス・プルモーサス(着色)、透かし葉

今回のテーマは「描きいけ」です。
いける前に頭の中でどのような作品にするのかを考え、
それをデッサンに描いてみます。
デッサンをもとに、いけてみます。
デッサン通りの作品にならない場合もあります。
植物そのものがもつ性質、花や葉や枝の向き、技術・・さまざまな理由があるでしょう。
また実際に作品になると、こうした方がもっと良くなると気づくこともあるでしょう。

Oさんの作品です。

花材は、
「みつまた(漂白)」「もみのき」「グロリオーサ」
「アスパラガス・プルモーサス(着色)」「透かし葉」です。
季節柄「クリスマス」の自由花にしました。

花材と花器を用意し、よく見て
デッサンはこのようになりました。
        
        ■デッサン

楽しいクリスマスのイメージですね。
グロリオーサやミツマタが踊っているようです。

        ■正面から

右側はかなりデッサン通りです。
左側をデッサンより強くしました。
ミツマタもデッサンより大きなものを配しましたが、
モミノキの緑を強くしたことで、白、赤、金、銀の色がとても引き立ってきました(^^)

        ■左から

        ■右から

               
          ■みつまた<漂白>(三椏)[ジンチョウゲ科]


           ■もみのき(樅の木)[マツ科]

             ■グロリオーサ[ユリ科]


           ■アスパラガス・プルモーサス[ユリ科]


              ■花器(ガラス)

高さ:24cm、直径:16cmです。

2014年12月20日土曜日

足元を見せる構成(3-18)/にしきぎ、せっかんすぎ、ラナンキュラス

今回は「足元を見せる構成」です。
花器から立ち上がる部分を「足元」といいます。
花型法では必ず隠しました。
この部分をあえて見せて作品を構成します。

花器のどの部分から立ち上がってくると作品がよりいきてくるのか・・。

Oさんの作品です。

花材は「にしきぎ」「せっかんすぎ」「ラナンキュラス」です。

大きなニシキギの力強さをそのまま活かした作品です。
足元を2ヵ所にしました。
その間を撓めたニシキギでやわらかく繋いでいますので、
のびやかな印象になりました。
セッカンスギの枝とラナンキュラスの茎は錦木の枝に沿わせて、
すっきりと立ち上げました。(^^)


           ■正面から

           ■左から

           ■右から

         
             ■にしきぎ(錦木)[ニシキギ科]

            ■せっかんすぎ(雪冠杉)[スギ科]

             ■ラナンキュラス[キンポウゲ科]

とても茎がながいです。
ラナンキュラスの印象が変わりました(^^;)

           ■花器(陶器)

幅:27cm、高さ:14cm、奥行:15.5cmです。

2014年12月15日月曜日

自由花/さんごみずき、メラレウカ、アンスリウム

Sさんの作品です。

花材は「さんごみずき」「メラレウカ」「アンスリウム」です。

サンゴミズキの立ち昇っていく線に力と勢いがあります。
脇から出ている細い枝をすべて切り取り、線の強さを引き出しています。
色を中心に集めたことも良かったでしょう。
クリスマスの印象を与える花材の取り合せで、
厳かにクリスマスを祝う印象です(^^)

             ■正面から

             ■左から

             ■右から


           ■さんごみずき(珊瑚水木)[ミズキ科] 

             ■メラレウカ(フトモモ科)

             ■アンスリウム[サトイモ科]

             ■スターチス[イソマツ科]

           ■花器(陶器)

幅:47cm、奥行:7cm、高さ:8cm

自由花/ヒペリクム、ドラセナ、オンシジウム、スターチス

Nさんの作品です。

花材は「ヒペリクム」「ドラセナ」「オンシジウム」「スターチス」です。

いつもは脇役になりがちなドラセナが主役になっています。
揺れる葉先が楽しげです(^^)
華やかな印象の花材であるオンシジウムをあえて低く使ったことが、
ドラセナに華やかさをうつしたようですね。

        ■正面から
 
        ■左から

こちらからだと、正面から迫ってくる印象ですね。

        ■右から

             ■ドラセナ[リューゼツラン科]

濃い緑とピンクが混じっています。

             ■ヒペリクム[オトギリソウ科]

葉が大きく、紅葉がきれいですね。

             ■スターチス[イソマツ科]

             ■オンシジウム[ラン科]

花が小さく小振りです。

           ■花器(プラスチック)


同じ形を繰り返す(3-17)/とくさ、ニューサイラン、カラー

今回のテーマは「同じ形を繰り返す」です。
同じ形を繰り返すことにより作品を構成します。
植物素材をよく見つめて、その特徴をいかした形を引き出すことが大切です。
同じ形を繰り返すことにより表れてくるリズム感を楽しみながらいけるとよいでしょう。

Oさんの作品です。
花材は「とくさ」「ニューサイラン」「カラー」です。

Oさんは真直ぐに長いトクサとニューサイランから、
「ジグザグな形」を繰り返しました。
トクサとニューサイランが絡み合いながら、
鎖が繋がって上昇していく印象です
おもしろいですね(^^)v
カラーの表情もよく合っています。

花器は異なる色と形の2つを組み合わせています。


           ■正面から

           ■左から

           ■右から


              ■とくさ(木賊)[トクサ科]

              ■ニューサイラン[ユリ科] 

作品では半分に割いて使用しています。

             ■カラー[サトイモ科]

           ■花器(陶器)

幅:33cm、高さ:6.5cm、奥行:26cm

             ■花器(陶器)

高さ:(左)33.5cm、(右)27cm、奥行:6cm、幅:18cm