2015年11月28日土曜日

自由花/石化やなぎ、はぶそう、ばら


Nさんの作品です。

花材は「石化やなぎ」「はぶそう」「ばら」です。

小さな花器に大きな展開の構成です。
石化ヤナギの枝先を矯めて上への動きを出しています。
ゆらゆらとしたハブソウの動きがおもしろいです。(^^
バラの葉もよく整理され、作品を軽やかにしていますね。

        ■正面から

           ■左から

        ■右から


            ■せっかやなぎ(石化柳)[ヤナギ科]

             ■はぶそう(波布草)[マメ科]

             ■ばら(薔薇)[バラ科]


           ■花器(陶器)

幅:11cm、奥行:11cm、高さ18.5cmです。

自由花/きり、ローゼル、カラー

 
Sさんの作品です。

花材は「きり」「ローゼル」「カラー」です。

キリとローゼルは矯めの利かない花材です。
悪戦苦闘をする中で、キリがだんだん短くなっていきましたが、
キリのつぼみとピンクのカラーが可愛らしいと感じます。

        ■正面から

        ■左から

こちらからだと左から右への流れがありますね。

        ■右から


             ■きり(桐)[ゴマノハグサ科]

             ■ローゼル[アオイ科]

             ■カラー[サトイモ科]

           ■花器(陶器)

直径:17cm、高さ:10cmです。

花器の形を考える(3-11)/さんごみずき、つるうめもどき、クルクマ


今回のテーマは「花器の形を考える」です。
花器の特徴を見極め、花器の魅力を引き出す構成を目指します。

Kさんの作品です。

花器は芋虫のような形で7個の穴があります。
3.11の震災で割れてしまい金接ぎしていますが、
描き足した金の線も含めて花器の特徴になっています。

花材は「さんごみずき」「つるうめもどき」「クルクマ」です。

丸みを帯びた花器の特徴に、
サンゴミズキとツルウメモドキを輪にして構成し、丸みを強調しています。
ツルウメモドキの脇枝の線、垂れ下がった線が、
花器の金模様を引き立てているようです(^^)
使わない挿し口(穴)がある事も良かったです。

        ■正面から

           ■左から

        ■右から


            ■つるうめもどき(弦梅擬)[ニシキギ科]

           ■さんごみずき(珊瑚水木)[ミズキ科]

             ■クルクマ[ショウガ科]

           ■花器(陶器)

幅:40cm、高さ:13cm、奥行:10cmです。

2015年11月25日水曜日

花器の色を考える(3-10)/きんぽうじゅ、とうごま、ゆり


今回のテーマは「花器の色を考える」です。
花材の同系色、対比に引続き色がテーマです。
花器は色々な素材、質感のものがあります。
色だけでなく受ける印象も大切に花器を選んでみましょう。

Kさんの作品です。

花材は「きんぽうじゅ」「とうごま」「ゆり」です。

Kさんはトウゴマの赤い茎、葉から同色の赤い花器を選んだそうです。
花材には補色となるキンポウジュもあります。
花器を含めて赤と緑の構成を考えます。

飛出すキンポウジュの動きとトウゴマの曲線の動きの絡みが面白いです(^^)

        ■正面から

        ■左から

        ■右から  


           ■きんぽうじゅ(金宝樹)[フトモモ科]

           ■とうごま(唐胡麻)[トウダイグサ科]

             ■ゆり(百合)[ユリ科]

           ■花器(陶器)

幅:21.5cm、奥行:21.5cm、高さ:11.5cmです。

自由花/ぼけ、アレカやし、マリーゴールド


Sさんの作品です。

花材は「ぼけ」「アレカやし」「マリーゴールド」です。

ゆったりと大きく空間を取り込んだ構成です。
ボケの動きがおもしろいです。
花器の形状とも良く合っていますね(^^)

            ■正面から

            ■左から

こちらが正面でもいいですね〜(^^)

             ■右から


             ■ぼけ(ボケ)[バラ科]

            ■アレカやし(アレカ椰子)[ヤシ科]

             ■マリーゴールド[キク科]

またまた花器の写真が無い・・・(××)
花器はガラス製です。
高さは60cmくらいはあります。

自由花/はんのき、ブラックリーフ、アルストロメリア


Oさんの作品です。

花材は「はんのき」「ブラックリーフ」「アルストロメリア」です。

口元を引き締め、右だけに展開した構成が面白いですね。
右上に延びている構成と水平に延びている構成の合体ですね!

             ■正面から

右上に延びている構成を外してみました。
作品は小さくなりましたが、一つひとつの動きが見えてきたようです。
写真ではうまく出ない・・・(××)

             ■正面から

             ■左から

             ■右から


             ■はんのき(榛の木)[カバノキ科]

   ■ブラックリーフ[リュウゼツラン科]

             ■アルストロメリア[ヒガンバナ科]

             ■花器(陶器)

高さ:61.5cm、直径(上):7cm、(下):10cmです。

自由花/くり、ニューサイラン、とりかぶと


Nさんの作品です。

花材は「くり」「ニューサイラン」「とりかぶと」です。

ニューサイランの動きが面白いです!
高く使ったクリはニューサイランの葉先に合わせて、
先端が軽く見えるように実を整理して枝を見せています。
トリカブトの葉の分量もいいですね。
丁寧に整理されているので、どれもいきいき見えます(^^)

           ■正面から

           ■右から

           ■さらに右から

あれ?!
左からの写真が無いです・・・(××)

             ■くり(栗)[ブナ科]

             ■ニューサイラン[ユリ科]

            ■とりかぶと(鳥兜)[キンポウゲ科]


           ■花器(陶器)

幅:32cm、高さ(左):17cm、(右):8cmです。

色をいける・対比(3-9)/リグストルム、アンスリウム、晒しキウイづる

今回のテーマは「色をいける・対比」です。
補色関係にある反対色の花材を取り合わせていけます。
対比させる色は2色でも3色でもかまいません。

Kさんの作品です。

花材は「リグストルム」「アンスリウム」「晒しキウイづる」です。
リグストルムの緑とアンスリウムの赤は補色の関係にあります。

緑の葉の中にアンスリウムの赤を入れ、色の対比を前面に出した作品です。
無彩色の晒しキウイヅルが作品を膨らませています。
2本のアンスリウムの向きがいいです。
強い色の対比の作品ですが、足元をすっきりまとめ軽やかな作品になりました。(^^)

           ■正面から

           ■左から       

           ■右から


             ■リグストルム[モクセイ科]

上部は斑入りになっていて、イボタに似ています。
モクセイ科/イボタ属だそうです。どうりで!

             ■アンスリウム[サトイモ科]

             ■晒しキウイづる

           ■花器(陶器)

幅:48.5cm、高さ:9.2cm、奥行:8cmです。