2018年5月3日木曜日

器と床面を意識して構成する(4-16)/さくら、ききょうらん、スプレーぎく

今回のテーマは「器と床面を意識して構成する」です。
花器を置いた床面を、作品の空間として意識できる作品を構成してみましょう。

ICさんの作品です。

花材は「さくら」「ききょうらん」「スプレーぎく」です。

籠の花器に合わせ軽やかな作品ですね。
素敵ですね〜(^^)
勢いよく伸びたサクラの枝、少し下方に向かうキキョウランが 、しっかり床面を意識させてくれます!
軽快さを引き出している1本のサクラをのぞき、高さを押さえて構成したのも良かったですね。

 ■正面から

 ■左から

 ■右から

 ■花材(左から)
 ききょうらん(桔梗蘭)[ユリ科]
 スプレーぎく(菊)[キク科]
 さくら(桜)[バラ科]

 ■花器(竹)
 幅:42cm、奥行:36cm、高さ13.5cm

ガラス花器をいかす(5-13)/むしかり、エピデンドラム

今回のテーマは「ガラス花器をいかす」です。
内部が見えるガラス花器の特性をいかしていけます。
ガラスを通しての見え方、水を通しての見え方・・。
ガラス花器の内部と外の展開・・。
いつもは意識していない部分が見せどころとなります。

OKさんの作品です。

花材は「むしかり」「エピデンドラム」です。

水中からぐぐっと外へ伸び上がっている構成、おもしろいですね(^^)
外の部分の枝を極力整理して、水中の展開に合わせたことで一体化していますね。
水中に沢山入れ過ぎなかったのも良かったと思います。

 ■正面から

 ■左から

 ■右から

 ■花材(左から)・・いけ始めてからとなり一部だけです。
 ぎぼうし(擬宝珠)[ユリ科]
 エピデンドラム[ラン科]
 むしかり(虫狩)[スイカズラ科]

 ■花器(ガラス)
 幅:24cm、高さ:23cm、奥行:6cm

2018年5月2日水曜日

上からの目線を意識する(4-15)/むしかり、こでまり、シンビジウム

今回のテーマは「上からの目線を意識する」です。
目線より低い位置に作品を展開した場合、作品の上部や後ろもよく見えます。
よく見えるということは、見せ場でもあります。
上から見下ろした場合の視線を意識して作品を構成してみましょう。

ICさんの作品です。

花材は「むしかり」「こでまり」「シンビジウム」です。

コデマリの流れが、より水面を意識させてくれます。
きれいですね!
シンビジウムの位置、ムシカリの広がりの伸びやかさもいいですね。
やさしい気持ちにしてくれますね(^^)

 ■正面から

 ■左から
 
 ■右から

 ■真上から

 ■花材(左から)
 シンビジウム[ラン科]
 むしかり(虫狩)[スイカズラ科]
 こでまり(小手鞠)[バラ科]

 花器(陶器)
 直径:42cm、高さ:5cm

自由花/きんまさき、テロペア

IHさんの作品です。

花材は「きんまさき」「テロペア」です。

キンマサキの色のグラデーションから花器はブルーグリーンを選択したそうです。
色を意識した作品、黄色の傍に配されたテロペアの赤が効いていますね 。
キンマサキとテロペアの茎との空間が、作品に緊張感をプラスしてくれいています(^^)

 ■正面から

 ■左から

 ■右から

 ■花材(左から)
 テロペア[ヤマモガシ科]
 きんまさき(金柾)[ニシキギ科]
 がま(蒲)[ガマ科]・・使用していません。

 ■花器(陶器)
 幅:21cm、奥行:21cm、高さ:11.5cm

自由花/むしかり、からまつ、ゆり

NHさんの作品です。

仕上がりはいつものNHさんの作品からすると、ちょっと平凡な感じ・・かな。
足元は一文字を入れてまとめ、立ち上がりはNHさんらしくきれいですね! 

 ■正面から

 ■左から

 ■右から

 ■花材(左から)
 ゆり(百合)[ユリ科]
 むしかり(虫狩)[スイカズラ科]
 からまつ(唐松)[マツ科]・・落葉松ともいわれます。

 ■花器(陶器)
 幅:27cm、高さ:24cm、奥行:10cm

自由花/きんまさき、キウイづる、しゃくやく

OSさんの作品です。

花材は「きんまさき」「キウイづる」「しゃくやく」です。

広いキャンパスにのびのびと描いた、絵画のような作品ですね(^^)
おもしろいです!

 ■正面から

 ■左から

 ■右から

 ■花材(左から)
 きんまさき(金柾)[ニシキギ科]
 キウイづる(キウイ蔓)[マタタビ科]
 しゃくやく(芍薬)[ボタン科]

 ■花器(陶器)
 幅:76cm、高さ:12cm、奥行:8cm

下からの目線を意識する(4-14)/なつつばき、ゴッドセフィアナ、くんしらん

今回のテーマは「下からの目線を意識する」です。
目線より高い位置に作品を展開した場合、下から見上げることになります。
そんな下からの目線を意識し作品を構成してみましょう。

ICさんの作品です。 

花材は「なつつばき」「ゴッドセフィアナ」「くんしらん」です。

思い切って傾け、飛び出させたことで、しっかりと下からの目線を受け止める作品になっていますね(^^)
クンシランの葉を後方に傾けたことで、奥行感と重心のバランスも取れています。

 ■正面から

 ■左から

 ■右から

 ■花材(左から)
 くんしらん(君子蘭)[ヒガンバナ科]
 ゴッドセフィアナ[リュウゼツラン科]
 なつつばき(夏椿)[ツバキ科]

 ■花器(陶器)
 幅:19cm、高さ:19cm

直か留め(5-12)/さくら、なるこゆり、カラー

今回のテーマは「直か留め」です。
直か留めで向けたい角度で枝を留めるのは、矯めの技術です。
矯めて重心を移動させる事で安定します。
使わない部分を矯めてみて、具合を確認してから行うようにしましょう。

OSさんの作品です。

花材は「さくら」「なるこゆり」「カラー」です。

水平に出した桜の線がきれいですね。
ナルコユリのうごきもいいです。
1本のカラーをのぞいて高さを押さえたことが良かったですね(^^)
カラーも矯めてうまく立ち上がらせています。
ガラスは陶器よりもすべっていけにくいのですが、よく留めています。

 ■正面から

 ■左から

 ■右から

 ■花材(左から)
 さくら(桜)[バラ科]
 カラー[サトイモ科]
 なるこゆり(鳴子百合)[ユリ科]

 ■花器(ガラス)
 高さ:34.5cm、直径:上17.5cm、下:15cm

アートとの語らい(5-20)/きんかん、たにわたり

今回のテーマは「アートとの語らい」です。
視覚にうったえかけるアート作品からインスピレーションを得て、それが置かれている空間で作品をいけます。

NHさんの作品です。

アート作品は鉄のオブジェです。
花材は「きんかん」「たにわたり」です。

アート作品からのインスピレーション・・。
石の土台からの立ち上がり部分の丸い輪、立ち上がる木、佇む人・・。
丸めたタニワタリがアート作品の輪と重なり、一体感を生み出しています。
靡いているタニワタリは、アートの立ち木とのつながりから風を感じます。
湧き上がり浮かぶキンカンが、作品全体をメルヘンの世界にしてくれました。
おもしろいです!!!(^^)

☆余談
アート作品は、おそらく私が富山時代にお世話になってた先生の作品だと思います。
花器もその先生のデザインした銅器です。
NHさん、数ある花器の中からこれしか無いとこの花器を選んだそうです。

 ■正面から

 ■左から

 ■右から

 ■花材(左から)
 スイートピー[マメ科]・・使用していません
 たにわたり(谷渡)[チャセンシダ科]
 きんかん(金冠)[ミカン科]

 ■アート作品(鉄)

 ■花器(銅器)
 幅:31cm、高さ:約10cm、奥行:●3cm、■▲約10cm