2020年5月18日月曜日

お家いけばな(自主練その6)/とくさ、グロリオーサ

 OSさん)
 花材:とくさとグロリオサ
花器:草月の通販で以前買った物です
活けた場所は自主練3,4と同じ場所です。

グロリオサの線とトクサでクキクキ曲がりながら上へ延びる感じを
イメージしましたが、活けている間に
千手観音(?)に見えてきてしまいました…
写真は、正面、自分の目線の高さ、後ろからです。

写真を撮っている間に、トクサもグロリオサもクルクル回って
形が崩れてしまいました。
ちょっとがっかりしてしまい、トクサを全部抜いて
おまけでグロリオサだけで撮りました。

  ■正面から

  ■目線の高さから

 ■後ろから

 ■グロリオーサのみ

講評)
ゆらゆらと上昇していく感じが、とっても良いです!
トクサを不規則な間隔で折った事で、ゆらゆら感がでましたね。
トクサの動きにグロリオーサの位置、分量もいいです。
花器とも合っています。
正面も良いですが、
目線からの一枚がグロリオーサの茎の細い線もイキています。

グロリオーサだけの作品もおもしろいですが、背の高いグロリオーサの茎が、花のマッスの強さとアンバランスな印象です。

素敵な作品をありがとうございました。

2020年5月11日月曜日

お家いけばな(自主練その5)/バナナ、ブロッコリ、アスパラガス

OSさん)
この花器、バナナをいけるのがいいかも~と。
それで、さっそくバナナを買っていけてみました。
カタツムリのような、ヤドカリのような…そんな感じで
「這い出てくる」というイメージです。
花器は、これも以前草月の通販で買っていたものです。
材料はバナナとブロッコリーとアスパラです。
場所はキッチンで、普段はお皿の水切りラックが置いてあるところで、
左手には冷蔵庫があるという位置関係です。






講評)
花器からの発想で、花材ではなくバナナがおもしろいとのでは、
と思った柔軟さが良いですね!
「野菜・くだものをいける」(4-10)がここでイキました。

花器に巻き付くように下がっているバナナの表情が良いですね。
バナナの明るい黄色にブロッコリの濃い緑、花器から湧き出て(這い出て)きているような表現も良いです。
花器の輪郭がブロッコリに、そして左に飛び出すバナナに繋がっているところもいいですね。
線の要素のアスパラ・・高さを出した2本は、カタツムリの目のようにも見えてしまい(狙いだったのかも知れませんが)、バナナのおもしろさを遠ざけているようです。
無い方が、バナナが花器に巻き付いているおもしろさが前面に出てきます。

2020年5月6日水曜日

お家いけばな(自主練その4)/きいちご、ガーベラ

OSさん)
木苺とガーベラを選びました。
場所は前回と同じです。
花器は以前、草月の通販で買ったものです。

上に上に伸びるように活けたかったのですが
どーも、うまくいかず、この形に。
上はスペース的にギリギリ…。
この花器は幅が狭いので、活ける際には幅を出すように考えました。
でも…今さらですが、どうして右の木苺の枝には葉が無いのでしょうねえ。






講評)
上に伸びていく表現、右側はできています。
左側を、右側の表現が生きるように合わせていけたら良かったですね。
左右が全く別の表現なっています。
緊張感の無い空間も、それを強調してしまっています。

制作の初めから、いろんな角度からの視線を意識し過ぎて、最初に掲げた方向から離れてしまったのではないでしょうか。‥教室でも感じる事があります。
正面からいけて、横を確認して過不足を補う、と考えてください。
正面を大切にしてください。

また、制作中にこちらの方が良いかも、と思った場合は、最初の表現の方向からは離れて、良いと思った方向を正面として改めて構成しましょう。

表現としては、正面からが上に伸びる表現、また花器の丸い穴とガーベラの花の丸さが生きます。
枝に葉が無いなら、葉がある枝で補います。(初めて鋏を持った時からしている事です…主枝に対する従枝)
ガーベラの花の丸い輪郭をしっかり前面に出すと、花器や棚の空間にも合うと思います。
白い四角い空間に、白い四角の花器、丸い穴‥おもしろいですね!
どういけるか、です。

お家いけばな(自主練その3)/たんちょうアリウム、モンステラ

 OSさん)
テーマ:面と曲線
花器:竹2個
場所は寝室で、備え付け家具のあき空間です。
一般的にはTVを置くような場所だと思います。
最初、竹の花器を3つで構成しようと考えて四苦八苦。
途中で2つになりました。


  



講評)
前回よりずっと良いです。
丹頂アリウムの高さを揃えて、四角い空間を意識する作品になっています。
モンステラは奥の1枚が作品に奥行きと動きを出してくれてるように感じました。

花器を3つ(出発3ヵ所)で、というのもおもしろそうですね。
東京タワーのように、アリウムがひとつにまとまりながら、上に向かうなど‥。

2020年5月4日月曜日

お家いけばな(自主練その2)/フリージア、オンシジウム

OSさん)
今回のテーマは「テキスト5-24場を探す」にしました。
探し出した場所は、洗面所の引き出し。スリガラスの先は浴室です。
花はフリージア、オンシジウムの2種類。いい香りです。
花器はスヌーピーのお弁当箱です。
(大きさが大、中、小で、マトリョーシカのように収まるんです)

上段は、フリージアはつぼみだけのものを使用。
中段引き出しの奥には咲いているフリージアを少し、
下段に咲いているフリージアを勢いよく活けました。


 





講評)
自主練2回目、楽しく拝見いたしました。
おもしろい場を探しましたね。
花材の取り合わせが、清潔な中に温もりがあり洗面所にもぴったりです!

下段は華やかですね。
う~ん、、等間隔の階段状にした事で、引き出しに生花が入っただけの作品にしたかも‥。
もっと場を見てみましょう。
もっと花材の形状、何ができるか考えてみましょう。

引き出しの前面を作品に取り込んではどうでしょう。
上2段は引き出し位置を同じにするとか‥。
引き出しの横には空間がありますから、横から出す事もできるのでは。

また、階段であれば、上から下に、下から上に繋がり流れるような構成もあります。
葉をどう使うか‥。
フリージアの茎の線の見せ方は‥等々。

2020年5月3日日曜日

お家いけばな(自主練その1)/ななかまど、ビブルナム、カラー

みなさまいかがお過ごしでしょうか?
外出自粛となり、教室もお休みです。
そこで、OSさんがお家でいけた作品写真を送ってくださいました!(^^)
講評をメール返信しておりましたが、OSさんの了解をいただき掲載させていただくこととなりました。
OSさんのがんばりに拍手です。

OSさん)
花器は壺で、交叉留めをしました。
床上がりで玄関外に。お客さんをおうちに迎える気持ちです。





講評)
辛口に講評いたしますね!
床上がり、見る人は歩いていろんな角度、高さから見ます。
その視線を意識して構成する事が大切です。
横からのお写真を拝見しますと、完全に横顔、作品の裏側を見ている印象です。
花器のサイズ、形状が、床置きに無理があるのかも‥。
今の花器だと、台に載せて飾った方が良いように思います。
床上がりにしている事で、無理に高さを出そうとした事で、中央が抜けて、後ろも薄い作品になったのではないでしょうか‥。

お住まいの方々にとってもお花は癒しになることでしょう。
頑張ってくださいね~