2013年7月30日火曜日

自由花(あざみ、ういきょう、レッドジンジャー)

Nさんの作品です。

花材は「あざみ」「ういきょう」「レッドジンジャー」です。

あざみの「紫」、レッドジンジャーの「赤」に「黄色」の器、
縦に並んだ鮮やかな色!
惹かれました(^^)

あざみを丁寧に撓め、紫の花が降り注ぐような向きに、
レッドジンジャーはあざみの紫の花を受ける位置に、
黄色い器が両方を包むように受止めています。

ういきょうは花を整理し、一部茎だけ残しています。

           ◆正面から

           ◆左から

           ◆右から


             ◆あざみ(のあざみ/野薊)[キク科]

ゴツゴツとした形状はとてもインパクトがあります。
中央の一輪は直径10cmほどあります。
Nさんは、この状態から作品の状態までゆっくりと撓めて曲線にしました。
ちなみに茎は折れやすいといわれています。


             ◆ういきょう(茴香)[セリ科]


黄色い小さな花を放射状につけている姿は、花火のようです。
茎の表情も趣きがあります。
枝(茎)の落とし方でますますおもしろ線を取り出す事ができます。


             ◆レッドジンジャー[ショウガ科]

鮮やかな赤い色が魅力です。
げっとう(月桃)、クルクマもショウガ科で同じ仲間だそうです。


           ◆花器(陶器)





2013年7月16日火曜日

自由花(うんりゅうやなぎ、ユーカリ、石化けいとう)

Sさんの作品です。

花材は「うんりゅうやなぎ」「ユーカリ」「石化けいとう」です。

石化けいとうの茎は、石化して帯のようです。
茎のおもしろさをいかすことから作品を構成しています。

Sさんは足元にとても気を配っています。
うんりゅうやなぎとユーカリの挿し口を石化けいとうの影に隠していますので、
足元がしまり美しいですね。
うんりゅうやなぎとユーカリの動きが作品を軽やかにしてくれています。

           ◆正面から

           ◆左から


           ◆右から



うんりゅうやなぎ(雲竜柳)[ヤナギ科]

枝がねじ曲がりながら伸びていきます。
今の時期は枝が黄緑色です。
折れるなどして水があがらなくなると、真っ黒に変色しますので注意が必要です。

             ◆ユーカリ[フトモモ科]

今回のユーカリは、細い枝先にまん丸に近い形の葉が付いています。
ひらひら、ふわふわ、とてもやさしい印象です。


     ◆せっかけいとう(石化鶏頭)[ヒユ科]

帯のように茎が石化しています。
おもしろいですね(^^)

葉を外して、帯のような面が見えるようにしました!



           ◆花器(陶器)

 幅46cm、奥行約9〜11cm、高さ約15cmです。


2013年7月14日日曜日

自由花(晒しほうきぐさ、カークリゴ、カラー)

Sさんの作品です。

花材は、「晒しほうきぐさ」「カークリゴ」「カラー」です。
晒しほうきぐさを丁寧に開いて使用しました。
紗がかかったようです。
カークリゴの扱いもおもしろいですね。

大きく空間を捉えていて、夜空のような印象をもちました。

           ◆正面から


           ◆右から

           ◆左から



        ◆晒しほうきぐさ(ほうきぎ/箒木)[アカザ科]

右が細い1本1本まで開いたところです。

その名の通り、栽培された箒木を乾燥させて箒を作っていました。
「とんぶり」はこの箒木の果実を加工したものです。

        ◆カークリゴ(おおきんばいざさ/大金梅笹)[ユリ科]

プリーツのようなひだが魅力です。
葉は薄く、色もやわらかいので、大きな面で使っても重く感じません。
丸めたり結んだりも無理なくできます。

             ◆カラー[サトイモ科]

今回のカラーは、花びら(仏炎苞)にフリルがあり愛らしい印象です。

   
  ◆ドラセナ・コンシンナ(せんねんぼく/千年木)[リュウゼツラン科]


ドラセナは葉の形や色はさまざまです。
この細長い葉のタイプはコンシンナです。

今回は使用しませんでした。


             ◆花器(陶器)

直径11cm、高さ37.5cmです。

2013年7月7日日曜日

自由花(にしきぎ、ジンジャー)

 Nさんの作品です。

花材は「にしきぎ」「ジンジャー」です。

花器の三角形を意識して構成しています。
にしきぎの葉の上部を取りを逆三角形に残しました。
葉の透け感が涼しげです。

           ◆正面から

           ◆左から

花器の面に合わせ、面を強調した構成になっている事が分かります。

           ◆右から


             ◆にしきぎ(錦木)[ニシキギ科]

「にしきぎ」の名は、秋の紅葉の葉が錦のように美しい事から命名されたそうです。
この時期の葉も、清々しい緑と色づいた葉が重なりとても美しいです。
枝のコルク質の肌も魅力で、葉を外して使う事も多いです。

             ◆レッドジンジャー

名前の通り、生姜の仲間です。
レッドジンジャーは、鮮やかな赤い色ですが、
仲間には土筆の頭のような形状のモノもあります。

        ◆るりたまあざみ(瑠璃玉薊)/ブルーボール[キク科]

少し前にSさんが使った時は、玉が小さく緑一色でした。
今回のものは大きく成長して、しっかりブルーに色づいています。
Nさんは使わない事を選択しました。

  ◆花器(陶器)

  

底辺幅29cm、高さ22.5cm、
「ヨット」と命名されています。
右側は中央部に薄い隙間があるだけですが、
左は底の奥行が7.5cmあります。
短冊型の剣山が入ります。






2013年7月1日月曜日

自由花(かしわばあじさい、グラジオラス、アレカやし、ほさきななかまど)



Sさんの作品です。
花材は、
「かしわばあじさい」「グラジオラス」「アレカやし」「ほさきななかまど」です。
背の高い花器を選択し、大きな構成をしています。
”夏”を感じる作品になっています。


           ◆正面から             


           ◆左から



        ◆右から
       

◆かしわばあじさい(柏葉紫陽花)[ユキノシタ科] 

葉が柏の葉のように5つに分かれています。
花序は円錐状です。
北アメリカ南東部原産だそうです。

近所に大きな鉢植えを玄関においているお宅があります。
白い大きな花がたわわに付きます。
日本のあじさいとは異なる趣きです。


             ◆グラジオラス[アヤメ科]
 

鮮やかなオレンジで元気がでます!


            ◆アレカやし(アレカ椰子)[ヤシ科]



           ◆ほざきななかまど(穂咲七竃)[バラ科]

 花が開くとふんわりとしたさらに優しい風情になります。
今回は小さな枝でしたので、口元に添えて使用しています。

             ◆花器(陶器)


高さ約60cm、直径約12cmです。