2024年5月31日金曜日

花展をめざす(5-25)/たにわたり、ふとい、カンパニュラ

今回のテーマは「花展をめざす」です。
花展に出品することを想定していけます。
作品サイズを決め、デッサンを描き、制作時間を決めていけてみましょう。
作品制作以外にも、花展に出品するにあたっての必要なことや注意する点も学びましょう。

THさんの作品です
作品サイズ 高さ×奥行き×高さ(55cm×55cm×100cm)
制作時間 90分
テーマ 言葉からの連想
    サンテクジュペリ「砂漠が美しいのは、どこかに井戸をかくしているからだよ・・」

井戸をかくしている・・を、カンパニュラをタニワタリで包み込んで表現したそうです。
ガラス花器が、美しく澄んだ水を連想させてくれます。
タニワタリのフリルの曲線、不規則に折れているフトイの直線、ゆったりと全体を包んでおもしろく響き合っていますね。
作品の前に立つと、時間が巻き戻されるような、すーっと吸い込まれていくような感じがしました😊


写真 正面から→左から→右から *デッサンの写真を撮り忘れました😓
花材(左から) カンパニュラ[キキョウ科]→ふとい[カヤツリグサ科]→たにわたり[チャンセンシダ科]


2024年5月30日木曜日

自由花/ななかまど、がま、カラー

YAさんの作品です

1作目 
直線と曲線の構成ですね。
ガマの葉は、先端は曲線になりますが、その下からは折れてしまい曲線を作ることができません。リボンのような形状ですから、歪みで線の太さが変わります。
特性を作品に活かしていて素敵です。
茎からワインレッドのカラーが全体を包み込んでいますが、花器のブルーと色の響き合いも美しいですね😊

2作目
ナナカマドの葉に大小濃淡があり、形状からも華やかな印象です。
ガマの葉を構成し花器の土台を取り込んでいます。
カラーの色が目を引きます。
左に流れるカラーと右下のナナカマドの葉がつながり、全体を引き締めていますね😊



写真(1、2作ともに) 正面から→左から→右から
花材(左から) カラー[サトイモ科]→がま[ガマ科]→ななかまど[バラ科]


 

2024年5月29日水曜日

自由花/りきゅうばい、ぎぼうし、ダリア

NHさんの作品です。

リキュウバイを丁寧に矯めて整理してありますが、花材の魅力を作品に引き出しきれずに、小綺麗にまとめて終わった感じです。
ちょこっと急いでいたNHさん・・いけ上がった作品に現れています😢

写真(1作目) 正面から→左から→右から
花材(左から) ぎぼうし[ユリ科]→りきゅうばい[バラ科]→ダリア[キク科]

 





 

2024年5月28日火曜日

自由花/たにわたり、ひまわり

AYさんの作品です。

1作目 
とび出すヒマワリの勢い、タニワタリの構成からもクルクル回転するような動きを感じます。
器の中で、器を取り込んだ構成がいいですね。
右からはまったく違う表情、真後ろからもおもしろいです😊

2作目
シンプルな構成ですが、素敵です。
先端に曲がりのあるタニワタリに対する、2輪のヒマワリの向きがいいですね。
丸い花器にもよく合っています

写真(1作目) 正面から→左から→右から→真後ろやや上から
  (2作目) 正面から→左から→右から

花材(左から) アリウム・ギガンチウム[ユリ科]*使っていません→たにわたり[チャセンシダ科]→ひまわり[キク科]

 









 

2024年5月22日水曜日

自由花/なずな、ニューサイラン、べにばな

NHさんの作品です。

花器が背景?…😆
挑戦に👏
ベニバナの茎を折って、花器の口の下で構成しています。真横から見るとよく分かります。
裂いたニューサイランが上にかかっていますが、折ったベニバナの茎の山が見えても良かったのでは…😊


写真 正面から→左から→もっと左から→右から
花材(左から) べにばな[キク科]→なずな[アブラナ科]→ニューサイラン[リュウゼツラン科]

 






 

2024年5月21日火曜日

花しょうぶ(5−17)・レリーフ(5−19)/花しょうぶ、びようやなぎ・枯れストレリチアの葉ほか

「花しょうぶ」のテーマは、二度花を咲かせたり葉組みと言う特殊な葉の取り扱いがあるショウブの、基本的ないけ方を学びます。

「 レリーフ」は、厚紙や板の上に、枯れもの・着色花材・漂白花材で構成します。
[浮き彫り]と訳されている通り、絵画的でもあり彫刻的でもある作品を目指します。

THさんの作品です。

[花しょうぶ]
第一苞を前に、花を高くして伸びやかですね😊

[レリーフ]
す-っと、吸い込まれていきそうですね。
枯れたモノは脆いので、無理な力を加える事はできません。
ストレリチアの葉は、枯らすと丸まっておもしろい表情になります。
今ある形、色の違いを利用して表現しています。
枯れモノならではのくすんだ色合い、土台の色や質感とも相まって素敵ですね😊

写真 [花しょうぶ] 正面から
   [レリーフ] 正面から→左から→右から








 

2024年5月20日月曜日

掛け花(5-16)・花しょうぶ(5-17)/なずな、ニューサイラン、べにばな・花しょうぶ、びようやなぎ

今回のテーマは「掛け花」です。
テキストには「吊り花」も書いてありますが、教室の設備から「掛け花」で制作しています。
掛け花は、壁や柱に花器を取り付けていけます。
花器を取り付ける位置が上の方になる事が多いですから、目線も上になります。
花器から下がる作品に、挑戦してみてください。

OSyさんの作品です。

ナズナの流れに、ベニバナの茎のラインが勢いをプラスしてくれています。
2輪の花のオレンジ色、効果的です😊

花しょうぶは、葉組のお稽古です。
ビヨウヤナギの表情からか、たおやかですね😊

写真 正面から→左から→右から
   花しょうぶは正面からのみ

花材(左から) べにばな[キク科]→ニューサイラン[リュウゼツラン科]→なずな[アブラナ科]







 

2024年5月15日水曜日

自由花/ゆきやなぎ、きんぽうじゅ、すかしゆり

INさんの作品です。

同じ花器を3つ置き並べて、少し平面的に扇を開いたように構成しています。
中央のユリとキンポウジュの立ち姿から、ユキヤナギの枝振りが強調されました😊

写真 正面から→左から→右から
花材(左から) ゆり[ユリ科]→きんぽうじゅ[フトモモ科]→ゆきやなぎ[バラ科]






 

2024年5月12日日曜日

自由花/にしきぎ、ライラック

NHさんの作品です。
ニシキギの繊細な動きが美しいです。
ライラックの枝の線も溶け込んでいます。
細部まで気を抜かずに仕上げていますね。
ニシキギの太い部分は切り込みを入れて折り矯め、力技も😀


写真 正面から→左から→右から 
花材(左から) カンパニュラ[キキョウ科]→にしきぎ[ニシキギ科]→ライラック[モクセイ科]
 

 





 

2024年5月11日土曜日

ミニアチュール(5-15)/サイネリア、ゆうぎりそう、イキシア他

今回のテーマは「ミニアチュール」です。
植物の部分を抽出していけたものを、敷物の上で複数組み合わせて構成します。
おのずと花器も小さなものになります。
身近なものから探したり、それに手を加えたり、また作ってみるのも楽しいです。
部分を抽出すると、全体からは分からなかった形状や質感などの発見もあることでしょう。
観察の学びでもあります。

1作目(ミニアチュール)
花器 プラスチック粘土の自作、口紅のキャップ、空き瓶
敷物 鉄製

ガラス瓶の高さと中の茎のラインが見えることが、変化とメリハリをつけてくれました。
かラジウムの形状もおもしろいですね。
右の2つの花器の花を入れ替えると、色の効果で花の形状もハッキリ見えたことでしょう。
アリウムの一粒の花が、チューリップのような形との発見😊

2作目
陶器にガラス花器を載せて、カラフルで楽しい作品です。
サイネリアのブルーを散らしたのが良かったです。
ガラス花器の球のような面も効果的で、後ろのカラジウムのピンクがガラス面を通して見えて素敵です😊


写真(1、2作ともに) 正面から→左から→右から
花材(左から) かラジウム[サトイモ科]→ドラセナ・ゴッドセフィアナ[リュウゼツラン科]→たんちょうアリウム[ユリ科]→晒しほうきぐさ[ヒユ科]→サイネリア[キク科]→ヒペリクム[オトギリソウ科]→イキシア[アヤメ科]→ゆうぎりそう[キキョウ科]