今回のテーマは、『編む』と言う手法を使って植物を変容させます。
作品全体を編むことにより構成してもよいですし、
作品の中の一部に編む手法を取り入れたものでもよいとなっています。
さて、Sさんの作品です。
花材は、「アレカやし」「カンガルーポー」です。
編む手法はアレカやしに施されています。
2種類の異なる手法で編み上げたふたつのパーツを、作品内に構成しています。
◆正面から
大きな編み目のパーツは、すっくと立ち上がった姿がとてもおもしろいです。
細かい編み目のパーツは面的要素をもっています。
まったく異なる編み方をしているのに、不思議と違和感がありません。
カンガルーポーが、アレカやしのふたつのパーツを、
前から後ろに突き抜けるように入っています。
◆大きな編み目のパーツ
お〜っ魚!
この角度だと、イワナの炉端焼きを連想・・・。(^^;
◆アレカやし(アレカ椰子)[ヤシ科]
この大きな葉が3枚ありました。
1枚はお魚に変身!
後の2枚は、片側を落として菱形の面に変身です。
◆カンガルーポー[ハエモドルム科]
以前、Nさんが「花ものでいける(4-1)」で濃いピンクのモノを使用しましたが、
今回は黄色です。
花が小さく茎も細いので、絡ませると編んでるようにも見えますね。
◆花器(陶器)
長方形ですが、一辺が25cmと29.5cmです。
正方形に近い印象です。