2013年6月27日木曜日

とらやさん、その後のその後・・・最終。

いよいよ、明日28日で終了です。

22日に「なつつばき/夏椿」にいけかえました。
左はお客様が通る場所ではないので、少しはみ出してみました。
これまでの縦長な印象から、安定感のある印象になったかな、と。

いけこんだ直後です。
             


 翌日、数輪の花が咲きました。



25日朝、「てっせん/鉄線」を足しました。




2013年6月23日日曜日

自由花(なつはぜ、けむりのき、グラジオラス)

Nさんの作品です。

花材は「なつはぜ」「けむりのき」「グラジオラス」です。

天井に届きそうな背の高い作品です。
なつはぜは葉を整理し、枝を撓め、おもしろい線が生まれています
足元を一本にまとめ、ゆったりとした大きな空間を描きました。
けむりのきは、なつはぜの動きに合わせ配しています。

           ◆正面から


           ◆左から


           ◆右から


             ◆なつはぜ(夏櫨)[ツツジ科]

みずみずしい緑が鮮やかです。
小さめの葉広がりレース編みのようです。
この状態から作品の姿まで、丁寧に整理し撓めました。


             ◆けむりのき(煙木)[ウルシ科]


「けむりのき」は英名の「スモークツリー」を日本語にしています。
正しい和名は「ハグマノキ」(白熊木)だそうです。
作品に添えると、煙がたったように見えます。
「かすみのき』(霞木)の呼び名もあるそうです。

             ◆グラジオラス[アヤメ科]

真直ぐに繋がる花の列が華やかです。
花はどの色も透明感があります。

             ◆花器(陶器)

 高さ61.5cm、直径7cmです。


2013年6月20日木曜日

とらやさん・・・その後

まったくUPできずにおりましたが・・・、
初回いけかえ6月2日、「どうだんつつじ」「アンスリウム」を入れました。




その後、花のみ「あじさい」「てっせん」2色に取り替えました。
赤みがかったどうだんつつじがだめになってきたので、着色の竹を足しています。




現在は「なつはぜ」「ギウガンチウム」が入っています。






22日、またいけかえまぁす。(^^)






2013年6月16日日曜日

自由花(だんちく、ゆり、るりたまあざみ/ブルーボール)

今回は、SさんとNさんが同じ花材でいけました。

花材は「だんちく」「ゆり」「るりたまあざみ/ブルーボール」です。


            ◆だんちく(暖竹)[イネ科]

花材として出回っているだんちくは、園芸品種で斑が入っています。

葉は伸びると弧を描いて下がります。
とても涼しげな印象、水辺の花材とよく調和します。
涼感を演出してくれます。

水揚げは酢を使います。
水切りしたあと、酢に浸します。



           ◆ゆり(百合)[ユリ科]

ルレーブでしょうか、ほんのりピンクがやさしいです。
3本なのですがこの花数です。
1本に5〜6輪付いていますよ!・・・重いくらいです(^^;)


           ◆るりたまあざみ(瑠璃玉薊)[キク科]

球状に青紫色に染まることから、ヨーロッパでは「ブルーボール」と呼ばれています。
今回のものはまだ青みが出てくる前で緑です。
・・・グリーンボール?(^^;)
ボールも小さく、丈も短く細いです。


☆☆☆
さて、Sさんの作品です。

Sさんは涼しげに透明ガラスの花器を選択しました。
だんちくの流れる曲線を活かして構成しています。
ゆりの表情をとても大切にしています。
るりたまあざみが炭酸の泡が器から飛出してきたようで、
軽やかな印象にしてくれました。

        ◆正面から


          

Sさんが心を配ったのが水の中です。
透明なガラスですので、花器の中がすべて見えます。
水の中も作品です。
だんちくの切り口を花器の内壁にピッタリ合せています。
ゆりやるりだまあざみの茎も、うまくあわせて留めています。



        ◆やや左から

           ◆やや右から


             ◆花器(ガラス)


高さ35cm、直径14cmです。


☆☆☆
こちらはNさんの作品です。

ゆりの花が横に並び、楽しそうに歌っています。
私の第一印象は、「わぁ楽しそう〜(^^)」でした。

Nさんは、だんちくの葉が垂れ下がる前の水平な状態を作品に活かそうと考えました。
水平な印象が活きるように上に向ってる部分を切り落としています。
ゆりは咲いている花の表情が活きるようにつぼみは2輪を残してすべて切り取っています。
ゆりの葉もよく整理して表情を引き出しています。

        ◆正面から

        ◆やや左から

        ◆やや右から


           ◆花器(陶器)

幅39.5cm、高さ11cm、奥行11cmです。

2013年6月9日日曜日

自由花(たんちょうアリウム、エピデンドラム、ニューサイラン)

Nさんの作品です。

花材は「たんちょうアリウム」「エピデンドラム」「ニューサイラン」です。

ニューサイランをおもしろく扱い、たんちょうアリウムを構成、
エピデンドラムを添えています。

        ◆正面から



ニューサイランは、1枚はしごいて波を打たせ、2枚はくるくる巻いた形状にしています。異なる扱いをしているのに、おもしろい世界になっています。
たんちょうアリウムの線、エピデンドラムの位置が、ニューサイランの構成のおもしろさを、より引き出しています。

最初、下の写真のようにたんちょうアリウムは3本入っていました。
真ん中の1本を抜いたことで、ニューサイランの流れが前面に押し出されてきました。


       

           ◆左から


        ◆右から



         ◆たんちょうアリウム(丹頂アリウム)[ユリ科]


成長過程で曲がりが出るように人工的な力が加えられています。
その曲がりを作品に活かすようにします。
ネギの仲間なのでネギのにおいがします。

             ◆エピデンドラム[ラン科]

すっくと立ち上がった先に、小さな花を総状につけます。
今回のようなオレンジ、ピンクをよく目にします。
ランの中では、可愛らしい印象があります。

             ◆ニューサイラン[ユリ科]

 グリーンに白の斑が入っているものが一般的です。
今回のようにオレンジ黄色の斑が入っているのもの、紫赤色のものもあります。
エピデンドラムのオレンジに、今回のものはよく合っています。


             ◆花器(陶器)

 高さ左33.5cm、右27cm、幅18cm、奥行6cmです。
私の大好きな花器です。
家に置いていた頃は、かなりの頻度で使っていました。
ところが!誰も選んでくれません。なぜ???(^^;)
教室をはじめて3年、この花器が選択されたのは今回がはじめてです。

自由花(りょうぶ、とくさ、ダリア)

Sさんの作品です。

花材は「りょうぶ」「とくさ」「ダリア」です。

八つ橋型の花器を2つ使い、大きな構成をしています。
とくさは3〜4本を筏にして使い、大胆に空間を切っています。
弾力のあるりょうぶの動きが伸びやかです。
手前のダリアに迫ってくる勢いがあります。
    
写真が上手く撮れていないのが残念・・・(−−;)

           ◆正面から

           ◆左から



           ◆りょうぶ/コバノズイナ(ユキノシタ科)


花材で「りょうぶ」と呼んでいますが、植物の分類では「コバノズイナ」だそうです。
やわらかな葉の緑が美しく、白い花が涼しげです。
初夏の訪れを感じます。

             ◆とくさ(木賊)[トクサ科]


シダ植物で水辺を連想します。
涼を感じさせてくれます。

             ◆ダリア[キク科]

ダリアは様々な色がありますが、どれも透明感があります。
燃えるような赤が艶やかです。


       ◆花器(陶器)

 幅35.5cm、奥行左21cm、右12.5cm、高さ5.5cm