2014年4月27日日曜日

自由花(れんぎょう、おうごんくじゃくひば、ストック)





Nさんの作品です。

花材は「れんぎょう」「おうごんくじゃくひば」「ストック」です。

ゆったりと上昇していくような印象をもちました。
3本のストックがリズミカルに繋がり、1本の紫の太い線に見えます。
Nさんは丁寧にためて動きを合わせました。

くじゃくひばは、黄色い部分と緑の部分を分けて入れています。
ひばを花器から少し浮かせるように入れたことも、
今回は軽やかさを引き出す事に繋がったようです。

           ■正面から

           ■左から

           ■右から

             ■れんぎょう(連翹)[モクセイ科]

れんぎょうの出回り時期は1月〜3月。
4月初旬でしたが、今年最後でしょうか・・・。

         ■おうごんくじゃくひば(黄金孔雀檜葉)[ヒノキ科]

枝葉の形が孔雀の尾羽に似ている事から「くじゃくひば」の名があるそうです。
新芽が黄金色で、根元は緑です。
葉の色のグラデーションがきれいです。

             ■ストック[アブラナ科]

紫のストック、初めて見ました!
色が豊富になるのはうれしいですね。

           ■花器(陶器)

幅:約46cm、高さ:11cm、奥行:9cm(左)〜11cm(右)

2014年4月18日金曜日

自由花(れんぎょう、こでまり)

Sさんの作品です。

花材は「れんぎょう」「こでまり」です。

左から右に、流れるように構成しています。
れんぎょうの構成にこでまりをあわせ、
ゆったりとおおらかな印象を引き出しています。

「おりがみ」と命名されている花器は、見る角度で異なる表情をもっています。
正面からは設置面積が少なく、軽やかな印象です。
作品の軽やかさは、花器との合わせ方でより引き出されています。

           ■正面から

        ■左から

        ■右から


             ■れんぎょう(連翹)[モクセイ科]

鮮やかな黄色が魅力的です。
中が空洞のため、折れやすいです。

撓めにくい花材ですが、表情を出すためにSさんは慎重に撓めました。


             ■こでまり(小手鞠)[バラ科]

中国原産ですが、はやくに日本に入り「スズカケ(鈴掛け」と言っていたそうです。
「こでまり」の名は江戸時代のはじめ頃からです。
白い花が手鞠状にあつまり、清々しさとともに華やかな印象もあります。

             ■アンスリウム[サトイモ科]

作品には使用しませんでした。

           ■花器(陶器)「おりがみ」

幅:約32cm、高さ(高いところ):約17cm、(低いところ):約8cm

2014年4月16日水曜日

自由花(ぎょりゅうばい、みつまた、ピンクッション)

Nさんの作品です。

花材は「ぎょりゅうばい」「みつまた」「ピンクッション」です。

勢いよく左から右に流れています。
ピンクッションの上を波が越えていくような印象です。

ぎょりゅうばいは丁寧に撓めて構成しています。


        ■正面から

        ■左から

           ■右から


             ■ぎょりゅうばい[フトモモ科]

ワックスフラワーの仲間です。
漢字では「御柳梅」と書くようですね。
愛用の『現代いけばな花材辞典』では漢字の確認ができませんでした・・(××)

            ■みつまた(三椏)[ジンチョウゲ科]

前回のSさんが使用したものに比べると、細くて短い枝振りです。

             ■ピンクッション[ヤマモガシ科]

オレンジ色が一般的かと思いますが、今回は黄色です。
花が重く、茎が堅く撓めが利きません。
自然の曲がりや表情をいかすことになりますね。

           ■花器(陶器)

幅:約41cm、奥行:約13.5cm、高さ:約6cmです。

2014年4月15日火曜日

自由花(みつまた、ダリア)

Sさんの作品です。

花材は「みつまた」「だりあ(黒鳥)」です。

個性的な花器に、とても楽しい作品になりました。
みつまたのポンポンとした花の動き、
ダリアを挿し口から少し浮かせた位置にまとめたのも
軽快な作品に繋がりました。

        ■正面から

           ■左から

            ■右から


            ■みつまた(三椏)[ジンチョウゲ科]


かならず三つに枝分かれすることから「みつまた」の名がついたそうです。
中国中南部、ヒマラヤ原産で、日本には室町時代に紙の原料として渡来しました。

             ■晒しみつまた

どちらかというと、こちらの晒した三椏の方が馴染みがあるのではないでしょうか?!
生と晒したものは印象が違いますね。


             ■ダリア(キク科)

今回も「黒鳥」です。
やっぱり華やか、艶やかですね〜。
日本には江戸時代後期にオランダ人によってもたらされたそうです。
子どもの頃、家の庭に母が色々な種類を植えて楽しんでいました。
子どもだった私は、黄色いポンポンダリアが好きでした。


             ■ドラゴンやなぎ

今回は使わないことを選択しました。


             ■花器(陶器)

高さ:約30cm、幅:約30cm、奥行:約15cmです。
大先輩の知人から譲っていただいたものです。
アニメの世界から出てきたような、楽しい形状です(^^)

2014年4月14日月曜日

自由花(あおもじ、つばき、ダリア)

すっかり更新がご無沙汰になってしまいました。
ごめんなさい。

Nさんの作品です。
花材は「あおもじ」「つばき」「ダリア」です。

本のように平らな花器です。
横に広がる構成です。
すーっと横に伸びた青文字、存在感バツグンのダリアの位置もいいですね。

何ヵ所か一文字を入れて花留めにして、花器の半分は空けています。
足元を小さく、上で大きく広がる展開がおもしろいですね。
足元を見せているのも、作品を軽くしているように思います。

        ■正面から


        ■左から

        ■右から


             ■あおもじ(青文字)[クスノキ科]

丸い実のような玉はつぼみです。
青文字はこのつぼみの状態で出回ることが一番多いように思います。

             ■つばき(椿)[ツバキ科]

現在、園芸品種は3700種以上あるそうです。
室町時代末期の立花、茶会によく用いられたことから、
栽培や改良が盛んになったそうです。

             ■ダリア[キク科]


小振りのもの、大輪のもの、ポンポンダリアにカクタス咲き、
品種改良により色も豊富です。
今回のものは大輪のカクタス咲き、深紅でとても華やか!
存在感があります。
「黒鳥」の名があるそうです。

           ■花器(陶器)

幅:22.5cm、高さ:21.5cm、幅:6cmです。
まったく膨らみがないので、凄ーくいけにくい花器です・・・(××)