2019年10月17日木曜日

第52回いけばな芸術展出品/あかなす、のばら、われもこう

10月1日より8日まで、日本橋髙島屋で「 第52回いけばな芸術展」があり、
第1次展(1日2日)に出品いたしました。

花材は「あかなす、のばら、われもこう」です。

ワレモコウの茎(線)の交差の中から実を見せたいな、と思い花材を選択しました。
ノバラの枝も緑で、少し太めの線の表現となりました。
アカナスの実は鮮やかな赤で実つきも良く 、量感を出すことができました。
ノバラは色づきはじめたばかりで、やさしい赤みが可憐でした。 

花器は、知人から譲り受けたものです。
ご夫婦で海外も含め窯元を訪れ求めたものだそうです。 
幅約40cm、高さ約35cm、奥行約18cm(一番広いところで)あり、重量もあって重い花材も安心していけることができました。

影を素敵に浮かび上がらせてくれている照明効果に感謝いたします。








2019年10月16日水曜日

自由花/ぼけ、つばき

NHさんの作品です。

花材は「ぼけ、つばき」です。

ボケの線を引き出すため、小枝を整理しています。
立ち昇る構成に、ツバキの葉を合わせています。
丸い花器にボケの傾きが、転がりそうな不安定さを出しているところは良いですね。

 ■正面から

 ■左から

 ■右から

 ■花材(左から)・・重なっていてゴメンナサイ
 つばき(椿)[ツバキ科]
 ぼけ(木瓜)[バラ科]
 トルコききょう(トルコ桔梗)[リンドウ科]

 ■花器(陶器)
 幅:12cm、高さ:16cm、奥行:16cm

たての添え木留め(5-2)/べにすもも、きいちご、ばら

今回のテーマは「たての添え木留め」です。
変形花器にたての添え木留めでいけます。

SAさんの作品です。

花材は「 べにすもも、きいちご、ばら」です。

添え木留めを使っていることで、思い切った傾きも固定できています。
ベニスモモが細く、難しかったと思います。
葉がまだ小さく疎らで疎密でメリハリを付けることが難しかったと思いますが、緑の葉を少量加えたことで色にメリハリが出来ました。

 ■正面から

 ■左から

 ■右から

 ■花材(左から)
 ばら(薔薇)[バラ科]
 きいちご(木苺)[バラ科]
 べにすもも(紅李)[バラ科]

 ■花器(陶器)
 高さ:33.5cm、幅:18cm、奥行:6cm

自由花/はんのき、ドラセナ・コンパクタ、グラジオラス

OSさんの作品です。

花材は「はんのき、ドラセナ・コンパクタ、グラジオラス」です。

グラジオラスの下の空間が、スパット気持ちいいです。
丸めた葉の空間やハンノキ、ドラセナが軽やかです。

 ■正面から

 ■左から

 ■右から

・・・残り花材でもう一作


 ■花材(左から)
 はんのき(榛の木)[カバノキ科]
 グラジオラス[アヤメ科]
 ドラセナ・コンパクタ[リュウゼツラン科]

 ■花器(陶器)
 幅:53.5cm、高さ:6cm、奥行:7cm 

自由花/うんりゅうやなぎ、たにわたり、トルコききょう

IHさんの作品です。

花材は「うんりゅうやなぎ、たにわたり、トルコききょう」です。

右側の真直ぐ立ち上がった構成から左側の傾きへの変化。
タニワタリの2枚の葉がバランスを取ってくれています。
不思議なおもしろさを感じます(^^)

 ■正面から

 ■左から

 ■右から

 ■花材(左から)
 うんりゅうやなぎ(雲竜柳)[ヤナギ科]
 たにわたり(谷渡)[チャセンシダ科]
 トルコききょう(トルコ桔梗)[リンドウ科]

 ■花器(陶器)
 高さ:37cm、幅:9.5cm、奥行:4.5cm

木の構成とその展開(5-14)/アレカやし、ゆり

今回のテーマは「木の構成とその展開」です。
木を構成して作品を完成させ、その後花器と生の植物で展開します。

OKさんの作品です。

木の構成は「うめ」です。
花材は「アレカやし、ゆり」です。
 
まずは、木の構成です。
初めてのインパクトドリルを体験!
自立する作品になりました。
ユーモラスな形状です(^^) 

どの角度がよいでしょうか?




 ■組み立てる前

 花器と生の植物をプラスします。
 木の構成はどの向きで使ってもよいです。
  ・・この時に邪魔と思う枝があっても切ることは出来ません。
 
 木の構成は倒して使用したのがおもしろいです。
 ユリは葉をどんどん落として、最終的に1枚に。
 木の構成が引き立つ構成ですね(^^)
 少量のアレカヤシも大切な働きをしています。

 ■正面から

 ■上から

 ■花材・・写真ありません(××)
 アレカやし(アレカ椰子)[ヤシ科]
 ゆり(百合)[ユリ科] 

 ■花器(陶器)
 幅:17cm、高さ:12cm、奥行:16cm

自由花/ユーカリ、晒しチーゼル、カラー

ICさんの作品です。

花材は「ユーカリ、晒しチーゼル、カラー」です。

カラー、チーゼルにリズムがあって、音楽を聴いているような印象です(^^)
シルバーのステンレスの花器が、花材の色を引き立たせ、シャープな雰囲気にしてくれていますね。

 ■正面から

 ■左から

 ■右から

 ■花材(左から)
 ユーカリ[フトモモ科]
 晒しチーゼル[マツムシソウ科]
 カラー[サトイモ科]

 ■花器(ステンレス)
 高さ(筒部分):30cm、直径:9cm

自由花/ぼけ、りんどう

OSさんの作品です。

花材は「ぼけ、りんどう」です。

複数の花器を使用すると、置き合わせがポイントになります。
最初は2つの花器でさまざま試して、横並びに落ち着きました。
2つの花器の底辺とボケの頂点を結ぶと・・ほぼ正三角形の距離で落ち着きました。
その後、花器をもう1つプラスしてみました。

 ■花器2つ横並び

 ■花器3つ塊
 
 ■花材(左から)
 りんどう(竜胆)[リンドウ科]
 ピットスポルム[トベラ科]・・使っていません
 ぼけ(木瓜)[バラ科]

 ■花器(陶器)
 幅:27cm、高さ:22.5cm、奥行:(左)7.5cm、(右)2.5cm

自由花/石化やなぎ、はらん、とうがらし、枯れモンステラ

NHさんの作品です。

花材は「 石化やなぎ、はらん、とうがらし、枯れモンステラ」です。

自由花ですが、生の花材に枯れものをプラスしてみると課題を出しました。

石化ヤナギの線はきれいで、ハランとトウガラシの表情も良いです。
ただし、枯れものだから出来ることをもう少し探ってみると、もっとおもしろくなったかな・・。
 
 ■正面から

 ■右から

 ■花材(左から)
 とうがらし(唐辛子)[ナス科]
 はらん(葉蘭)[ユリ科]生、枯れもの・・使用していません
 モンステラ[サトイモ科]枯れもの
 石化やなぎ(石化柳)[ヤナギ科]

 ■花器(陶器)
 高さ:37cm、幅:9.5cm、奥行:4.5cm

自由花/うんりゅうやなぎ、ゆきやなぎ、こぎく

OSさんの作品です。

花材は「うんりゅうやなぎ、ゆきやなぎ、こぎく」です。

小さな竜巻のような印象です。
ユキヤナギは先端だけにして、風に舞っているかのようです。
片側に重心をもってくるのではなく、花器を中心に構成してもおもしろかったと思います。

 ■正面から

 ■左から

 ■花材(左から)
 うんりゅうやなぎ(雲竜柳)[ヤナギ科]
 ゆきやなぎ(雪柳)[バラ科]
 こぎく(小菊)[キク科]

 ■花器(ガラス)
 高さ:56cm、口径:10cm