2014年6月30日月曜日

自由花(さんごみずき、カークリゴ、ヘリコニア、ういきょう)

 Sさんの作品です。

花材は「さんごみずき」「カークリゴ」「ヘリコニア」「ういきょう」です。

大きなガラスの花器に、縦長に展開しました。
花器のブルーにヘリコニアの赤が鮮やかですね。

           ■正面から

           ■左から

           ■右から

こちらからものびのびとおもしろいですね〜(^^)

           ■さんごみずき(珊瑚水木)[ミズキ科]

                                                    ■カークリゴ[ユリ科]
          
             ■ヘリコニア[バショウ科]

             ■ういきょう(茴香)[セリ科]

花が少し擦れていたので、今回は花の部分をカットして使用しましたよ。


             ■花器(ガラス)

幅(直径):24cm、高さ:33cm

2014年6月18日水曜日

自由花(フェニックス、たんちょうアリウム、ひまわり)

Sさんの作品です。

花材は「フェニックス」「たんちょうアリウム」「ひまわり」です。

ゆったりと漂うような構成がとてもおもしろいですね〜v(^^)v
フェニックスは一旦編んだ後に間引いて、ゆる〜い感じがでています。
たんちょうアリアムを流れるように配置したことが、
いっそう漂う感じを引き出していますね。
その中でひまわりが気持ち良さそうです。
         
        ■正面から

今回はめずらしく手直し前の作品を撮ったので、下に載せました。
見比べてみてください。

左の流れる形と右の前に出てきている形に一体感を感じなかったので、
たんちょうアリウムの位置を少し変え、
ひまわりを立てることでひとつのかたまりにしました。
左へ流れる印象を止めないように、篭の向きも変えました。

        ■手直し前正面から



        ■左から(手直し後)

        ■右から(手直し後)


         ■たんちょうアリウム(丹頂アリウム)[ユリ科]

             ■フェニックス[ヤシ科]

             ■ひまわり(向日葵)[キク科]

ひまわりは太陽を連想し、夏を代表する花ですが、
今回のものは花びらが薄い黄色で芯が緑のためか、涼しげな印象ですね。

           ■篭(たけ)

オトシの直径:12.5cm
篭の直径:40cm、高さ(高い部分):13.5cm

2014年6月17日火曜日

自由花(なつはぜ、だんちく、しゃくやく)

Nさんの作品です。

花材は「なつはぜ」「だんちく」「しゃくやく」です。

なつはぜを、大きくゆったり構成しました。
直立した姿がうつくしい、だんちくとしゃくやくはすっきりと立ち上げています。
中間と後方のしゃくやくの葉は少し整理し過ぎた感がありますが・・・。
だんちくは枝垂れるように裂いたそうです。

        ■正面から

        ■右から

             ■なつはぜ(夏櫨)[ツツジ科]

今回のものは花を付けています。
赤い小さな花です。
枝が張っており葉も小さく、わくわくする枝振りです(^^)

             ■だんちく(暖竹)[イネ科]

今回のものは、葉が短く立ち上がっている姿です。
前回Sさんが使用しただんちくと趣きが違いますね。

             ■しゃくやく(芍薬)[ボタン科]

「牡丹色」というのでしょうか。
濃く深い赤紫・・・とても華やかな色ですね。

             ■花器(陶器)

幅:23cm、高さ:19cm、奥行:17cmです。

2014年6月14日土曜日

自由花(そけい、アリウム、カンパニュラ)

Nさんの作品です。

花材は「そけい」「アリウム」「カンパニュラ」です。

花器はSさんが選びました〜(^^)
透明なガラス花器です。

花器の中がぜ〜んぶ見えます。
花器の中を、花器の外の展開と合わせて構成する必要があります。
ガラス以外の花器を使用している時は、意識していない部分ですから・・・、
Nさん(・・;)

Nさんはアリウムの茎の位置に気を配りながら立ち上げました。
カンパニュラの花を、花器の中から外までつなぐようにしたいと考えたそうです。

やさしく、涼しげな印象です。
水が見えることで、「静」を感じます。

             ■正面から

             ■左から

             ■右から

              
             ■そけい(素馨)[モクセイ科]

ジャスミンの仲間です。
明るい黄色の小さな花がかわいらしいです。
花の形はジャスミンと同じです。

            ■アリウム・ギガンチウム[ユリ科]

アリウム・ギガンチウムは切り口からオレンジの液を出します。
水がどんどんオレンジ色になります。
今回もいけあげた後水を取り替えました。
オレンジの液が洋服などにつくと落ちないので注意が必要です。

             ■カンパニュラ[キキョウ科]

薄く透明感のある花びらが涼しげです。
ベルの形も可愛らしくて、見ているとやさしい気持ちになります。


           ■花器(ガラス)

幅(胴):24cm、幅(口):17cm、高さ:23cm、奥行:6cm

自由花(ニューサイラン、ぎぼうし、たにわたり)

Sさんの作品です。

花材は「ニューサイラン(2種)」「ぎぼうし」「たにわたり」です。

お花屋さんのチョイスですが、
必然的に『葉ものでいける』というテーマになりました(^^)

花器は、同じ形大きさのガラスのボールを2枚重ねることにしました。
たにわたりを挟んでいます。
すっきりと立ち上がったぎぼうしの表情が良いですね。
裂いて流しているニューサイランと合わせ、涼しげな作品になりました。

             ■正面から

             ■左から

           ■右から

かなり奥行のある作品です。

             
             ■ニューサイラン[ユリ科]


ニュージーランド全土の湿地に広く生えているそうです。
葉から強い繊維が取れます。
ニュージーランド麻、重要な輸出品です。

             ■ぎぼうし(擬宝珠)[ユリ科]

初夏から盛夏に花を付けます。
淡紫の筒状の花です。

           ■たにわたり(谷渡)[チャセンシダ科]

アフリカやアジアの熱帯に広く分布している常緑のシダです。
日本では、屋久島、種子島、琉球、小笠原に自生しているそうです。


           ■花器(ガラス)

直径:約30cmです。

2014年6月2日月曜日

自由花(ぎぼうし、イタリアンルスカス、たんちょうアリウム、アンスリウム)

Nさんの作品です。

花材は、
「ぎぼうし」「イタリアンルスカス」「たんちょうアリウム」「アンスリウム」です。

最近、Nさんは小さい花器を選択していましたが、

今回は大きなガラス花器です(^^)

ぎぼうしのやわらかい緑の面、
たんちょうアリウムのくねくねとした茎の線、
アンスリウムの苞の鮮やかな赤い色と形状・・・。

ぎぼうしは右に向う力を、
たんちょうアリウムは上に向う力を、
そして大きなガラス花器・・・。
アンスリウムが作品の中心で3つの力をまとめたようです。

           ■正面から

           ■左から

           ■右から

こちらからもおもしろいですね(^^)


             ■ぎぼうし(擬宝珠)[ユリ科]

まるくやわらかい印象で、葉脈が鮮やかに浮き出てきれいです。
表面だけではなく、白く膜がかかったような裏面もすてきです。

             ■イタリアンルスカス[ユリ科]

葉の裏も表も光沢があります。
イタリアンルスカスは小さく柳のような葉なので、軽やかな印象です。

          ■たんちょうアリウム(丹頂アリウム)[ユリ科]

花の形状が頂上のみ色づき、丹頂鶴の頭に似ていることからこの名がついています。
くねくねした茎は成長過程で手を加えることで生まれます。

             ■アンスリウム[サトイモ科]


和名はおおべにうちわ(大紅団扇)です。
花びらに見える部分は苞です。
そして雌しべのように見える部分が花です。
今回のモノは苞にフリルがあります。


             ■花器(ガラス)

高さ:56cm、口径:10cm、底の直径:18cmです。

2014年6月1日日曜日

自由花(だんちく、しもつけ、カンパニュラ)

Sさんの作品です。

花材は「だんちく」「しもつけ」「カンパニュラ」です。

今回は花器を私が選びました(^^)

夏の季節感溢れる花材を、
伸びやかに、涼やかに構成しました。
もちろん水面も作品の一部です。
だんちくの縞にカンパニュラの釣鐘が、風にゆれる風鈴のようです。
しもつけの奥ゆかしい配置もいいですね〜っv(^^)

           ■正面

           ■左から

           ■右から

             ■だんちく(暖竹)[イネ科]

水揚げのよくない花材です。
水切りした後に酢につけます。
イネ科の植物・・・ススキもそうですが、水揚げは酢を使用します。
縦縞がほんとうに涼しげですね。

             ■しもつけ(下野)[バラ科]

こちらも水揚げはよくありません。
水切り後に切り口をたたいてから挿します。
しかしながら、切り口をたたくと剣山には挿せなくなりますから、
剣山に挿す場合は、切り口をたたいて水をのませた後は切り戻す必要があります。

             ■カンパニュラ[キキョウ科]

釣鐘型の花は、透明感がありみずみずしい印象です。
水揚げが良く、見た目の印象よりずっと長持ちして楽しませてくれますよ。
今回のものは枝振りが暴れていて野性的です。

           ■花器(陶器)

直径:約42cm、高さ:約5cmです。
立ち上がりが薄く、水をすれすれまで入れてようやく剣山が隠れるくらいです。