2020年11月23日月曜日

第4回研究会「教室で展覧会」

4回目の研究会「教室で展覧会」を実施しました。

参加者は5名です。

テキスト(5-25)「花展をめざす」を参考に、展覧会出品までの流れや注意点などを学ぶところから始めました。

お稽古で使用している長机は移動させて展示スペースを作りました。

教室の設備として、展示台2台、掛け花用の白樺の造形物があります。

長机を畳んで床上がりの展示もできるようにしました。

作品サイズは幅と奥行のみ決めました。

参加者で希望の花席を決め、花器を選び、作品のイメージデッサンを描きました。

次に、用意してある花材から各々が使用する花材を取分けていきます。同じ花材を希望した場合は話し合いをしていただきました。

作業スペースは展覧会いけこみの臨場感を出すため、養生シートを2つに折った畳1畳分くらいです。(狭いスペースでの制作体験!)

出品時は展示場所を汚さない事も大切、展示台の養生もしました。

制作時間は90分です。

いけこみが始まると、あたかも本物の展覧会のような緊張感ある空気に満たされました(^^)

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 


 

 

 

 

 

 

 


◎KHさんの作品です。

天井に届きそうな大きな作品です。

両面に花器を設置し、上部の後ろから出ている枝ものも水から出発できています。

コンセプトは色のグラデーションです。 

緑から赤へ、きれいに流れています。

立ち上がりが土台になじんでますし、上部は展に伸びていく感じもいいですね(^^)

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 
◎IHさんの作品です。

展示台の上下を使っての作品にチャレンジしました。

ヒイラギナンテンとニューサイランの動きがとてもおもしろいです!

制作を終えて、オガラは矯めることはできなくても切って繋げば自由にできたんだと。

大きな気づきがありました(^^)

 

 

 

 

 

 

 

 

 


 
◎HRさんの作品です。

普段のお稽古では絶対にしない、長机の幅いっぱいの横長の作品です。

ニシキギの枝は堅く切るのも大変、留めるだけでも大変だったと思います。

伸びやかな表情が良いですね(^^)

花器の中に低くドラセナを入れて挿し口もしっかりカバー、上から見ても良かったです。

 

 

 

 

 


 
◎MYさんの作品です。

フウセントウワタとハラン、カスミソウでマッス状に構成してありますが、見る角度によって表情が違っておもしろいです(^^)

ハランの茎の弾むような動き、先端の白さが効果的です。

ボケとボクの荒々しい強さもいいですね。

 
 
◎KSさんの作品です。
花器を使わず、枝どうしを留めて立ち上げた作品です。
大きな剣山なしの作品というところでしょうか。
比較的上の方で留めるようにしたとのこと、机上は滑ることもあり大変だったことでしょう。
しばらくなら水につけなくて大丈夫な葉ものと着色花材をプラスして構成。
風が舞っているように軽やかですね(^^)

2020年11月16日月曜日

自由花/あかめやなぎ、ユーカリ、コスモス

IHさんの作品です。

花材は「 あかめやなぎ、ユーカリ、コスモス」です。

あかめやなぎ(赤芽柳)は、ねこやなぎが赤い薄皮を冠っているときの呼称です。

 

両手に収まるくらいの小さな花器に、大きくいけた作品です。

ヤナギの伸びやかな曲線、コスモスの花が舞っているような印象ですね(^^)

左から見ると、更に躍動的です!

輪にしたヤナギは、花器と一体化しています。


写真 正面から→左から→もっと左から→右から

花材 あかめやなぎ[ヤナギ科]→ユーカリ[フトモモ科]→コスモス[キク科]

自由花/ぼけ、さざんか、ダリア

HRさんの作品です。

花材は「 ぼけ、さざんか、ダリア」です。

つぼに横一文字留めでいけています。

 

右側に寄せての構成、サザンカの葉の表情がおもしろいです。

つぼにいけているのに、和っぽくない印象です(^^)

左側は空けて、水が見えるのもいいですね。 


写真 正面から→左から→右から→花器を替えて

花材(左から) ぼけ[バラ科]→ダリア[キク科]→サザンカ[ツバキ科]

 


2020年11月13日金曜日

自由花/スチールグラス、コニファー、けいとう

NHさんの作品です。

花材は「 スチールグラス、コニファー、けいとう」です。


なんだかコミカルな印象ですね!

幾重にも重なるスチールグラスの輪っか、2本の花器にも輪の空間があり一体感があります。

スチールグラスはケイトウのひだに挟んで留めています。

ケイトウから吹き出たのか、はたまたケイトウに吸い込まれていくのか・・(^^)


写真 正面から→左から→右から

花材(左から) けいとう[ヒユ科]→コニファー[ヒノキ科]→フチールグラス[ススキノキ科]

自由花/あかめやなぎ、フェイジョア、ばら

MAさんの作品です。

花材は「あかめやなぎ、フェイジョア、ばら」です。


弾力を感じる花器に合わせ、アカメヤナギを矯めて曲線に。

バラとフェイジョアの表情も動的です。

手前の花器の左を空けたことが、作品をより動的に見せてくれています。(^^)


写真 正面から→左から→右から

花材(左から) フェイジョア[フトモモ科]→あかめやなぎ[ヤナギ科]→ばら[バラ科]

自由花/まさき、ユーカリ、トルコききょう

OSさんの作品です。

 花材は「まさき、ユーカリ、トルコききょう」です。

 

ぐっと前に傾けて高さを抑えた構成、マサキとユーカリの混ざり合った葉の色合いがきれいですね(^^)

やや右からの表情、がらっと変化しておもしろいです。


写真 正面から→左から→やや右から

花材(左から) ユーカリ[フトモモ科]→トルコききょう[リンドウ科]→まさき[ニシキギ科]

2020年11月9日月曜日

第3回研究会「木の構成とその展開」(5-14)

ひさしぶりに研究会をしました。

インパクトドリルやペンチ、のこぎりの扱いに慣れることを一つの目的として、テーマは「木の構成とその展開」です。

徐々に工具の扱いにも慣れ、夢中で制作!

教室は全方位窓があり、ずっと換気のため開けていましたが、熱気で寒さを感じませんでした。

充実した勉強会となりました。


木の構成の材料は、ツバキ、マユミ、ドウダンツツジ、アセビ、ミカンなどです。

 
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OSさんの作品です。
「木の構成」は、天井に届きそうです。
「展開」は、サンゴミズキとストレリチアを加えて。
サンゴミズキを木の構成の動きに合わせて矯めています。
線の密度が増して、よりおもしろくなりましたね(^^)
  

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

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YMさんの作品です。 

細い枝をワイヤーで何ヶ所も留めて自立するように構成しています。

霧が湧き上がり流れているような印象です。

繊細な作品になりましたね。

「展開」はモンステラと ストレリチアを加えて。

高さを抑え、木の構成の内側だけで構成したのが良かったですね(^^)

 

 

 

 

 

 

 

 

 


*** HRさんの作品です。 

「木の構成」横一直線に足が並んでいるのに立っている、驚きの作品です!

床に着いている足が5本ありますが、全て浮き上がらずにピッタリ付いています 。

これはなかなかできることではないんですよ〜。拍手です!

「展開」は花器選びが良かったですね。

木と同じような足で、一体感があります(^^)

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

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NHさんの作品です。

「木の構成」は、材料の曲がりをおもしろく構成していますね。

3種類の材料を使用しているので、異なる色味質感が一体になったところもいいですね。

「展開」は、サンゴミズキ、トクサ、ヒマワリを加えて。

サンゴミズキを木の曲がりに負けないくらい矯めて、躍動感がありますね。

ヒマワリもしっかり矯めて、木の構成の線の動きに合わせています(^^)

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

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IHさんの作品です。

「木の構成」は、中心を外した位置に高く枝を伸ばしているため少し不安定です。

上にいきたいのか、横に伸ばしたいのか・・。

「展開」は、トクサを加えて。

木の構成は倒して低い構成に、トクサを折りながら絡めています。

一体化して、今にも這い出しそうですね!

おもしろいです!!(^^)

2020年11月8日日曜日

自由花/さんごみずき、せっかんすぎ、バーゼリア

NHさんの作品です。

花材は「 さんごみずき、せっかんすぎ、バーゼリア」です。


立ち上がっているバーゼリアが踊っているおじさんに見えます・・(^^)

整理して切り出した表情、おもしろいですね〜。

作品全体ですが、セッカンスギのマッス、色のグラデーションが美しいです。

矯めたサンゴミズキの表情と、セッカンスギのマッス状の表情に共通するものを感じます。

花器の装飾が飛び出している方向に流れを構成して、花器とも一体感がありますね。

 

写真 正面から→左から→右から

花材 サンゴミズキ[ミズキ科]→バーゼリア[ブルニア科]→せっかんすぎ[スギ科]

自由花/たいさんぼく、こうりやなぎ

IHさんの作品です。

花材は「 たいさんぼく、こうりやなぎ」です。


天井に届きそうな大きな作品です(^^)

タイサンボクの枝振りをいかして構成することを第一に、制作を開始しています。

矯めたコウリヤナギをゆったりと右に流した構成がきれいです。

挿し口の右をすっきりと空けていて、立ち上がりが美しいですね。

 

写真 正面から→左から→右から

花材 こうりやなぎ[ヤナギ科]→たいさんぼく[モクレン科]→ピンクッション[ヤマモガシ科]使っていません