2015年12月2日水曜日

自由花/だんこうばい、はらん、カラー


Oさんの作品です。

花材は「だんこうばい」「はらん」「カラー」です。

左右に大きく振り分けた構成です。
ほんとうに大きいですね〜(^^)
左の3本のカラーの位置関係や表情も良いのですが、
右にスッと立ち上がったカラーの表情、枝との関係がとてもいいです。
Oさんのこだわりは、花器の形から発想したハランの扱いだそうです。
二つ折りで膨らんだハランの面が、線の要素の構成と花器を繋いでいるようですね。

         ■正面から  

            ■左から

           ■もっと左から

           ■右から


           ■だんこうばい(壇香梅)[クスノキ科]

             ■はらん(葉蘭)[ユリ科]

             ■カラー[サトイモ科]

 
             ■花器(陶器)

高さ:約25cm、幅:約25cm、奥行:約10cmです。

自由花/ぼけ、メラレウカ、アマリリス


Sさんの作品です。

花材は「ぼけ」「メラレウカ」「アマリリス」です。

ボケの左への力強い流れがおもしろいですね!
小枝を整理して、しっかり矯めていますね。
アマリリスの花の位置もいいです。
ボケの白、アマリリスの濃厚な赤、メラレウカのさりげない緑と、
大人のクリスマス、という印象です(^^)

        ■正面から

           ■左から

        ■右から


             ■ぼけ(木瓜)[バラ科]

             ■メラレウカ[フトモモ科]

             ■アマリリス[ヒガンバナ科]


           ■花器(陶器)

幅:40cm、高さ:13cm、奥行:10cmです。
           

実もの(4-7)/いぼたの実、ヒペリクム、チューリップ


今回のテーマは「実もの」です。
実のついている花材を「実もの」と呼びます。
実ものならではの「形」「色」「量感」、
枝についているときの「リズム感」があります。
そんな実ものならではの特徴をいかした作品を目指します。
実そのものに重量がありますので、いける時はバランスにも注意しましょう。

Kさんの作品です。
花材は「イボタの実」「ヒペリクム」「チューリップ」です。

Kさんは、重い実でも倒れないようにと重量感のある、深さのある花器を選択しました。
これも重要です!

実の重みで撓っている、たわわな感じがいいですね(^^)
実の隙間から見える紅葉のオレンジが、実の緑を引き立てています。

        ■正面から

           ■左から


        ■右から


             ■いぼた(水蠟樹)[モクセイ科]

             ■ヒペリクム[オトギリソウ科]

             ■チューリップ[ユリ科]

             ■花器(陶器)

高さ:20.5cm、幅:19cm、奥行:12.5cmです。

自由花/ヒペリクム、けいとう


Sさんの作品です。

花材は「ヒペリクム」「けいとう」です。

おもしろい形状の花器に軽やかな構成になっています。
ヒペリクムの紅葉の葉とケイトウのやわらかい緑の葉の一体感が、
一輪、一葉の表情がいいです。

           ■正面から


           ■左から

           ■右から


     ■ヒペリクム(オトギリソウ科)/あかめやなぎ(赤芽柳)[ヤナギ科]

あかめやなぎは作品で使用していません。


       ■こぎく(小菊)[キク科]/けいとう(鶏頭)[ヒユ科]

こぎくは作品に使用していません。

             ■花器(陶器)

高さ:約30cm、幅:約25cm、奥行:約10cmです。

自由花/アレカやし、グラジオラス、スターチス


Oさんの作品です。

花材は「アレカやし」「グラジオラス」「スターチス」です。

アレカヤシの動きがおもしろいです!
2本のアレカヤシの葉を部分的に落として組み合わせた形が、
軽やかでとてもおもしろいです。
ドーナツを半分にしたような花器から立ち上がり、
そのまま大きな空間を捉えていますね(^^)

        ■正面から

           ■左から

        ■右から


     ■アレカやし(アレカ椰子)[ヤシ科]/こうりやなぎ(行李柳)[ヤナギ科]

写真の「こうりやなぎ」は作品に使いませんでした。


        ■スターチス[イソマツ科]/グラジオラス[アヤメ科]  

           ■花器(陶器)

下のみ使用。
幅:30cm、高さ:18.5cm、挿し口の幅:5cmです。

自由花/ぼけ、ゆきやなぎ、ヘリコニア


Nさんの作品です。

花材は「ぼけ」「ゆきやなぎ」「ヘリコニア」です。

花器に合わせた平面的な構成になっています。
ボケは勢いよく右に流れていますね。
ヘリコニアの伸び上がる茎は、右になるほど高くなるように切っています。
間を動いているユキヤナギの葉を整理した細い線も面白いですね(^^)

今回はNさん完成作品と、手直ししたものを載せてみました。


        ■Nさん完成作品

        ■手直し後の作品

どこを直したか分かりますか?
探してみてください(^^)

        ■右から  


■ゆきやなぎ(雪柳)[バラ科]/ぼけ(木瓜)[バラ科]

             ■ヘリコニア[バショウ科]

           ■花器(陶器)

幅:約40cm、奥行:約10cm、高さ:約8cmです。

つるもの(4-6)/またたび、ニューサイラン、アスター


今回のテーマは「つるもの」です。
つる性の植物でいけてみましょうというテーマです。
つるものは線の特徴にすぐれています。
太い線、細い線、たくましい線、軽やかな線などさまざまです。
手にした線の特徴をいかして作品を構成してみましょう。

Kさんの作品です。

花材は「またたび」「ニューサイラン」「アスター」です。

マタタビのつるは、しっかりとした存在感を感じます。
自在に撓める事ができることから、Kさんは一部を丸めて構成しています。
ニューサイランは、裂いてつるの動きと合わせた構成になっています。
アスターは花をまとめて「色」として使っています。
マタタビの、つるならではの存在感を感じる作品ですね。

           ■正面から

           ■左から

        ■右から


            ■またたび(木天蓼)[マタタビ科]

             ■ニューサイラン[ユリ科]

           ■アスター[キク科]

従来のものに比べると、とても花が大きいです。


           ■花器(陶器)           

幅:33.5cm、高さ:6cmです。

自由花/ふうせんとうわた、つばき


Oさんの作品です。

花材は「ふうせんとうわた」「つばき」です。

先端が角のようになっているフウセントウワタが、花器から飛出していく印象です。
勢いがあってとても面白いです(^^)
フウセントウワタの構成に合わせている椿の表情もいいですね。

        ■正面から  

        ■左から

           ■右から

            
          ■ふうせんとうわた(風船唐綿)[ガガイモ科]

ほら、角あります。
可愛いでしょう(^^) 

             ■つばき(椿)[ツバキ科]


             ■花器(陶器)

高さ:37.5cm、幅:11cmです。