2014年5月27日火曜日

自由花(からまつ、がま、ばら)

Nさんの作品です。

花材は、「からまつ」「がま」「ばら」です。

小さな花器に大きな展開を試みた作品です。
最近Nさんは、なぜか極端に小さな花器を選びます・・(^^)

お稽古に「からまつ」 (゚o゚*) オオオ!
主役はやはり「からまつ」です。
新芽がとてもかわいらしいですね〜、
枝もやわらかくしなやかです。

枝に流れがありますので、Nさんは向って左に流しました。
がまの葉も合わせ左への流れを強調していますが、
一部(2〜3枚)を右に流してバランスを取りました。

タテに並べたばらの花が、小さな花器に力強さを与えています。

           ■正面から


           ■左から

           
           ■右から

・・・花器は面で見せた方が力強いですね。

             ■からまつ(唐松)

冬に落葉することから「落葉松/らくようしょう」とも呼ばれます。
「唐松」の名は、葉の様子が唐絵に描かれる松に似ていることからだそうです。
落葉針葉樹でマツ属ではありませんが「マツ」と名前につきます。

             ■がま(蒲)[ガマ科]

細く柔らかで、がまの葉の子どもという感じです。
穂はまだのようですね。

             ■ばら(薔薇)[バラ科]

ばらの栽培は、紀元前12世紀の古代ペルシアやローマで
既に行なわれていたと記録にあるそうです。
園芸史上もっとも古くから栽培され、品種は膨大で
さまざまな色や形のものがあります。

           ■花器(陶器)

高さ:約14cm、幅:13.5cm、奥行:12cmです。

2014年5月23日金曜日

第7応用花型[浮き花/敷き花](はらん、ぎぼうし、ひまわり)

Oさんの作品です。

第7応用花型のカリキュラムは「浮き花」「敷き花」「盛物」です。
このみっつの中からふたつ選んでいけます。

Oさんは「浮き花」と「敷き花」をいけました。


           ■浮き花

「浮き花」は、水面がきれいに見える事が重要です。
テキストには「水が”真”に相当するともいわれます」と記載しています。

花材は「はらん」「ひまわり」です。
ガラスのブルーの水盤に黄色いひまわりでがあざやかです。
はらんでクッキリと水面を区切った事で、水を意識する作品となりました。

遊び心いっぱいのOさんは、はらんにひまわりの葉を挿しました。
この発想は・・・葉の上のカエルだそうです(^^)


           ■敷き花

「敷き花」は、花留めや花器を使わず、テーブルの上に配置します。
直に置いても、敷物を敷いてもよいです。

花材は「はらん」「斑入りぎぼうし」「ひまわり」「ソリダゴ」です。
浮き上がったはらんの茎がおもしろいですね。
中央に配置したぎぼうしの葉のフリルがとても柔らかな印象です。
ひまわりの表情もいいですね。

どこからみてもおもしろくできていたので、いろいろな角度から撮ってみました。


         

           



2014年5月21日水曜日

自由花(アンスリウム、たんちょうアリウム、ライラック)

Sさんの作品です。

花材は「アンスリウム」「たんちょうアリウム」「ライラック」です。

Sさんがおもしろいと注目したのは、アンスリウムの色です。
そこで選んだのが、深いみどりいろのドロリとしたガラス花器です。

花器の色、形、たんちょうアリウムの曲線が、
色と形が異なる2本のアンスリウムをすてきにつないでくれました。
ライラックの花をまとめて、こちらも色で見せています。

アンスリウムが花器の口から浮き上がった事で、作品を軽やかにしたようです。

        ■正面から

           ■左から

           ■右から


             ■アンスリウム[サトイモ科]

原産地は熱帯アメリカです。
日本には明治時代に入ってきたそうです。
「おおべにうちわ」の名がありますが、初めて目にした人々は
驚いたことでしょう。

          ■たんちょうアリウム(丹頂アリウム)[ユリ科]

くねくねした茎がおもしろいですね。
ぜひ作品にいかしましょう。

「アリウム」はネギの仲間を表す属の学名で、ニラやニンニクも仲間です。
強い臭いがしますので、飾る環境には配慮が必要ですね。

             ■ライラック[モクセイ科]

リラとも呼ばれています。
日本にはこちらも明治時代にヨーロッパから入ってきました。
関東より以北、北海道に広く植えられています。
大好きな花木のひとつです。

             ■ニューサイラン[ユリ科]

今回は使用しない事を選択しました。

             ■花器(ガラス)

高さ:約26cm、直径:約18cmです。


この花器、花を挿すところが逆円錐形・・・あり地獄のような形状です
挿した枝を外に押し出してしまうんです(××)


2014年5月7日水曜日

自由花(べにすもも、なのはな、ダリア)

Sさんの作品です。

花材は「べにすもも」「なのはな」「ダリア」です。

そよそよと左になびいていますね〜(^^)
べにすももは葉を整理して、立ち昇る強さが出ています。
ショッキングピンクでまん丸で、インパクトの強いダリアの花。
花器のまん丸の穴がダリアのまん丸になって、昇っていくような印象です。

        ■正面から

        ■左から 

こちらからだと作品の立体感が分かりますね。

        ■右から



             ■べにすもも(紅李)[バラ科]

植物学上は「べにばすもも/紅葉李」だそうです。

             ■なのはな(菜の花)[アブラナ科]

成長して実ざやをつけた菜の花です。
やわらかい葉にまん丸の花をつけている時とは印象が変わりますが、
花材としてとてもおもしろいですね。

             ■ダリア[キク科]

今までに見た事が無いようなピンクいろです。
きれいにまん丸で、和菓子のような印象でした(^^)

             ■花器(陶器)

幅:約20cm、高さ:約21cm、奥行:約8.5cmです。

2014年5月5日月曜日

自由花(べにすもも、オクラレルカ、ストレリチア)

Nさんの作品です。

花材は「べにすもも」「オクラレルカ」「ストレリチア」です。

小さな花器に大きな構成を試みました。
花器は直径16.5cm、高さ10cnほどです。

ストレリチアは重量がありますので、直立させています。
ベニスモモの構成がおもしろいですね。

           ■正面から

オクラレルカは当初曲線を描いて前方に流れていました。
ストレリチアの動きに合わせ、直立に変えました。

その後、ストレリチアの花びらの動きに合わせて折っていたところ
・・・作品全部を倒してしまい(××)・・・ゴメンナサイ。

         ■ベニスモモ(ベニバスモモ/紅葉李)[バラ科]

今回のものは、赤みがかった葉に緑の葉も混じっています。
きれいですね。

           ■オクラレルカ(長大アイリス)[アヤメ科]         


鮮やかな緑で真直ぐに天に向い伸びている印象ですが、
今回のものは、黄緑色で葉の幅が狭く成長途中のようです。

             ■ストレリチア[バショウ科]

華やかで力強いですね。
和名「極楽鳥花」、英名「バード・オブ・パラダイス・フラワー」
そのままなんですね〜(^^)

           ■花器(陶器)

直径:16.5cm、高さ10.5cm、小さなどんぶりくらいです。

2014年5月4日日曜日

PAZ(美容室)さん

祐天寺にある美容室『PAZ』さんに、
竹の作品を飾らせていただいてます。

『PAZ』さんにはお父様の頃からお世話になっています。
オーナーさんは20代と若いですが、気さくな中にも礼儀正しく
お店は落ちついた雰囲気です。
とてもリラックスして過ごせるので、
髪だけでなく気持ちもリフレッシュできます(^^)

美容室をお探しの方、アクセスしてみてくださぁい。
http://beauty.hotpepper.jp/slnH000274793/

             






実はこの竹、PAZさんに飾らせていただく前は
展覧会で使用しました。

           ■いけばな協会展(新宿髙島屋:3/5〜3/6)

          ■草月神奈川県支部展(横浜髙島屋:1/18〜1/20)