2013年12月31日火曜日

お正月の花(松、千両、菊、猫柳、水引)

Oさんの作品です。

花材は、「若松」「千両」「菊」「猫柳」「水引」です。

Oさんはテキストを勉強中です。
お正月の花は初めてのため、第一応用立真型をベースにしました。

輪にした猫柳と水引は、Oさんの遊び心が入っています。

水引は、輪にしてにして先端を三つ編みにし立ち上げてあります。
Oさん曰く「海老」だそうです(^^)


           ■正面から

           ■左から

           ■右から


             ■わかまつ(若松)[マツ科]

若松は名前のとおり、生えて3〜4年の若い木です。
真直ぐ伸びた枝は、若々しく素直な風情です。

             ■せんりょう(千両)[センリョウ科]

             ■きく(菊)[キク科]

菊はその香りと姿に品格があります。
お正月の花に菊を加えると、格式の高い印象になります。


             ■ねこやなぎ(猫柳)[ヤナギ科]

猫柳の芽吹きは、春の訪れを感じさせてくれますね。

お正月の花(松、竹、アンスリウム)

Nさんの作品です。

花材は「大王松」「竹(金塗り)」「アンスリウム」「水引」です。

放射線状に広がった大王松の中心に金塗りの竹を立て、華やかな構成になっています。

大王松を直立させると放射線状に広がり、とても華やかになります。
そこに傾けた大王松を添えて松葉の密度の違いを出しています。

2本のアンスリウムの位置と向きがとても良いですね。
うまく作品を引き締めています。

水引は大王松に合わせて、放射線状に広げて使いました


           ■正面から

剣山を隠すことをしていませんが、お家で飾る際は那智黒(石)で隠します。


           ■左から


           ■右から


             ■だいおうしょう(大王松)[マツ科]

長い松葉が魅力的です。
洋風のお正月の花に向いています。
北アメリカ原産です。


              ■たけ(竹/金塗り)[イネ科]

慶事には松竹梅!
竹もお正月にふさわしい花材です。

竹を剣山に挿すことはできませんので、
棒を剣山に挿し、その上に被せて固定しています。          
 
             ■アンスリウム[サトイモ科]

鮮やかな赤い色が正月のお目出度さを引き立ててくれます。

お正月の花(松、梅、千両、水仙、水引)

年の締めくくりのお稽古はお正月の花です。
新しい年を迎えるためのお花をいけて、一年のお稽古を終えます。

Sさんの作品です。

花材は「三光松」「梅」「千両」「水仙」です。
擂鉢型の水盤に、ゆったりといけました。

水仙が可憐です。
梅の蕾が膨らんでいますから、お正月にはちょうど咲くのではないでしょうか。

最後に水引を加えて仕上げました。
水引もゆったりとふたつの輪に結んでいます。


           ■正面から

           ■左から

        ■右から


             ■さんこうまつ(三光松)[マツ科]

日本人は古来より、常盤木を依代(神様が降臨する対象物)とする信仰があります。
お正月に門松を飾ったり、神棚に榊を供えたり・・・。
松はお正月の花材としても欠かせないものです。
常緑であることから、不老長寿に繋がるとされています。

             ■うめ(梅)[バラ科]

梅もお正月の花材に喜ばれます。
寒中に花開くことから、やはりお目出度いとされます。

             ■せんりょう(千両)

千両もお正月に欠かせません。
赤い実は、富と繁栄の象徴です。
千両の花言葉には、
「利益」「可憐」「裕福」「富」「財産」「恵まれた才能」「富貴」
があるそうです。

          ■にほんずいせん(日本水仙)[ヒガンバナ科]

日本水仙はとても可憐で清楚な趣きがあります。
甘い香りも心地いいです。

2013年12月16日月曜日

クリスマスの花


三人三様のクリスマスの花です。

▷Nさんの作品です。

花材は「レッドウィロー」「くじゃくそう/孔雀草」
孔雀草の茎や葉の緑を含めるとクリスマスカラーの3色です。

レッドウィローを丁寧に撓め、空気を取り込むように構成しています。
とてもゆったりとした気持ちになります。

           ■正面から
          
           ■右から

           
           ■右から


             ■花器(陶器)


高さ:約61.5cm、直径:約7cm


▷Sさんの作品です。
花材は「さらしみつまた/晒し三椏」「せっかんすぎ/雪冠杉」「ガーベラ」です。

晒し三椏を水に浸けて少しやわらかくし、動きが出るように撓めています。
雪冠杉もていねいに撓め動きを合わせています。
・・・写真ではあまり伝わらないのが残念です(××)
一文字を入れて足元をまとめています。
すっきりしていますね。
ガーベラの表情が好きです。

           ■正面から

           ■左から

           ■右から

             ■花器(陶器)

高さ:約24cm、幅および奥行:約8cm


▷Oさんの作品です。
花材は「さんごみずき/珊瑚水木」「カーネーション」「アプライト」です。

珊瑚水木の撓めたものと丸めたものを向き合いにして、求心的に構成しています。
カーネーションとアプライトは花器から溢れ出ているような印象です。
豊かな気持ちになりますね。

中央にキャンドルを立ててクリスマスを祝いたいですね。

           ■正面から



           ■花器(ガラス)


高さ:約16cm、幅および奥行:約17cm


















2013年12月13日金曜日

取材!

教室を書籍で紹介していただくことになりました。ヽ(^◇^*)/ ワーイ

12月10日火曜日、教室に取材がっ!
ドキドキッ!キンチョー!

17時からインタビューがあり、
その後制作しておいた作品、教室風景の撮影と進みます。

インタビューをしてくださったライターの方、素敵な方でした。
笑顔でゆっくりとやさしくお話しくださったので、
少しずつ緊張もほぐれてきましたぁ (*^o^*) ホッ!
しかし・・・質問にちゃんと答えられていたかなぁ。


そして撮影です。



奥でいけている二人!・・・表情が硬いよ〜ぉ。




作品は3作撮っていただきました。

小作品、
定番のネコヤナギの作品、
割竹を組んだちょっと大きめの作品です。









撮影後はリラックス〜(´∇`) ホッ


そして真剣に制作してまぁす。



書籍は1月出版予定だそうです。
楽しみです!


2013年11月29日金曜日

自由花(ふうせんとうわた、ヘリコニア、アスパラガス・プルモーサス)

Nさんの作品です。

花材は「ふうせんとうわた」「ヘリコニア」「アスパラガス・プルモーサス」です。

ヘリコニアの茎の部分(葉鞘/ヨウショウ)を分解し平面を構成しています。
不思議なリズム感を感じる作品になりました。

アスパラガスを低い位置に一刷毛!
作品全体を軽やかにしていますね。


           ■正面から

           ■左から


           ■右から


             ■ヘリコニア[バショウ科]

和名はオウムバナと言うそうです。
色づいた苞の部分が立ち上がっている種と下がっている種があります。

今回は立ち上がっている種です。
苞の先に丸い葉のようなものがついています。
なかなか愛らしいです(^^)

          ■ふうせんとうわた(風船唐綿)[ガガイモ科]

花期は8月〜11月です。
そろそろ終ります。
紫褐色がきれいですね。

                                               ■アスパラガス・プルモーサス[ユリ科]

アスパラガスは色々な種類があります。
スマイラックスや天門冬も仲間です。
中でもアスパラガス・プルモーサスはレースのような印象です。


           ■花器(陶器)

幅:約30cm、高さ:約12cm、奥行:約9cm

2013年11月26日火曜日

自由花(みかん、ゆきやなぎ、さんごみずき、きんぎょそう)

Sさんの作品です。

花材は「みかん」「ゆきやなぎ」「さんごみずき」「きんぎょそう」です。

みかんの実はずしりと重いため、Sさんは厚手のガラスの花器を選びました。
みかんを一方向に傾けていますが、ビクともせず安定感があります。

Sさんの作品は、とても軽やかです。
ゆきやなぎときんぎょそうの先端をどこに向けるか・・・。重要ですね。

そしてさんごみずきで大きく空間を捉えています。

           ■正面から

           ■左から

           ■右から


             ■みかん(蜜柑)[ミカン科]


たわわに稔っています。
葉は巻いてしまいやすいので、全て取り去って使用することも多いです。
今回は必要な部分は残して使用しています。


             ■ゆきやなぎ(雪柳)[バラ科]

きれいに赤く色づいています。
黄色から赤に変化している部分の葉がひと際きれいです。

雪柳は早春の花の頃、夏の青葉の頃、そして秋の紅葉と一年中楽しめます。

春先にオランダを訪れた際に、知人宅のお庭で真っ白に咲き乱れていました。
滝のしぶきのようで、とても印象に残っています。


           ■さんごみずき(珊瑚水木)[ミズキ科]

よく撓むので、直線にも曲線にもなります。
Sさんは細い部分を取り除き、より強い線で使用しました。

             
          ■きんぎょそう(金魚草)[ゴマノハグサ科]

一輪一輪の花は金魚を思わせる形です。
色は豊富で、赤、白、黄色、赤紫・・・、今回はやさしいピンクです。

             ■花器(ガラス)

高さ:約56cm、挿し口の直径:約10cm、底の直径:約18cm
すご〜く重いです。