花材は「だんちく」「ゆり」「るりたまあざみ/ブルーボール」です。
◆だんちく(暖竹)[イネ科]
花材として出回っているだんちくは、園芸品種で斑が入っています。
葉は伸びると弧を描いて下がります。
とても涼しげな印象、水辺の花材とよく調和します。涼感を演出してくれます。
水揚げは酢を使います。
水切りしたあと、酢に浸します。
◆ゆり(百合)[ユリ科]
ルレーブでしょうか、ほんのりピンクがやさしいです。
3本なのですがこの花数です。
1本に5〜6輪付いていますよ!・・・重いくらいです(^^;)
◆るりたまあざみ(瑠璃玉薊)[キク科]
球状に青紫色に染まることから、ヨーロッパでは「ブルーボール」と呼ばれています。
今回のものはまだ青みが出てくる前で緑です。
・・・グリーンボール?(^^;)
ボールも小さく、丈も短く細いです。
☆☆☆
さて、Sさんの作品です。
Sさんは涼しげに透明ガラスの花器を選択しました。
だんちくの流れる曲線を活かして構成しています。
ゆりの表情をとても大切にしています。
るりたまあざみが炭酸の泡が器から飛出してきたようで、
軽やかな印象にしてくれました。
◆正面から
Sさんが心を配ったのが水の中です。
透明なガラスですので、花器の中がすべて見えます。
水の中も作品です。
だんちくの切り口を花器の内壁にピッタリ合せています。
ゆりやるりだまあざみの茎も、うまくあわせて留めています。
◆やや左から
◆やや右から
◆花器(ガラス)
高さ35cm、直径14cmです。
☆☆☆
こちらはNさんの作品です。
ゆりの花が横に並び、楽しそうに歌っています。
私の第一印象は、「わぁ楽しそう〜(^^)」でした。
Nさんは、だんちくの葉が垂れ下がる前の水平な状態を作品に活かそうと考えました。
水平な印象が活きるように上に向ってる部分を切り落としています。
ゆりは咲いている花の表情が活きるようにつぼみは2輪を残してすべて切り取っています。
ゆりの葉もよく整理して表情を引き出しています。
◆正面から
◆やや左から
◆やや右から
◆花器(陶器)
幅39.5cm、高さ11cm、奥行11cmです。
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