Nさんの作品です。
花材は「パンパスグラス」「たにわたり」
「アスパラガス・ミリオンペラ」「クルクマ」です。
クルクマ以外はすべて流れ落ちるように構成しています。
ふさふさと力強く直立しているパンパスグラスを、
平につぶすようにしながら曲線をつくっていて、
たにわたりの動きと一体感を感じます。(^^)v
アスパラガスを下奥だけに配したのもおもしろいです。
クルクマの葉も効いていますね。
◆正面から
◆左から
◆右から
たにわたりがしっかり撓めてあるので、流れ落ちる感じがよく出ています。
器の輪の部分も効いていますね。
◆パンパスグラス[イネ科]
パンパスグラスは鞘の中に穂がある状態で出回ることが多いですが、
今回のものは成長し穂が鞘から出ている状態のものです。
そのためか、軸が細いです。
ふさふさと銀白色に輝き、とてもきれいです。
原産地は南アメリカだそうですが、大草原によく似合いそうです。
日本には同じイネ科ですすき(薄)があります。
日本の風景にはやはりすすきの風情が似合いますね。
◆たにわたり(しまおおたにわたり/島大谷渡り)[チャセンシダ科]
フリルのように波打つ姿が魅力的です。
アフリカやアジアの熱帯に広く分布しているそうです。
日本では、屋久島、種子島、琉球や小笠原に自生しているそうです。
以前に使ったたにわたりを部屋で乾燥させてみています。
すでに3週間くらいぶら下げていますが、まだやわらかいのはなぜ?!(−−;)
◆アスパラガス・ミリオンペラ[ユリ科]
アスパラガス属は若芽を食用にするものと観賞用のものがあります。
食用にするものはヨーロッパ原産のものが多く、
花材として用いているものは南アフリカ原産のものが多いそうです。
◆クルクマ[ショウガ科]
花びらのように見えている部分は苞です。
花はその奥にある小さくあります。
クルクマを手にする機会があったら、苞の中を覗いてみてください。
◆花器(ステンレス)
筒の高さ30cm、直径9cmです。
ループの部分は幅約40cm、床からの高さは38.5cmです。
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