2013年3月15日金曜日

場面を想定して(4-19)


お祝い事や季節の行事の場を彩るために、必ずといってよいほど花を飾ります。
「だれかのため」「何かのため」に飾るいけばな。
場面を想定して、その場にふさわしい作品をいけます。

さて、Sさんの作品です。

花材は「こでまり」「むぎ」「アネモネ」です。

WBC決勝ラウンドに日本代表の進出が決まりました。
どうせならと、「WBC優勝の祝勝会に飾る」という場面を想定しました。
前祝い?!  (^^)v

わ〜い!という喜びを表現したい。
ポンポン弾むような作品を目指していけています。

こでまりの弾む動きをいかし、
むぎの穂をいろいろな方向に飛ばしました。
アネモネのカラフルな色が、華やかさを添えています。

楽しい作品になっていますね。


        ◆正面から



        ◆やや右から



        ◆やや左から




             ◆こでまり(小手鞠)[バラ科]

小さな白い花が、手鞠のように丸く集まって咲きます。
丸い白い花の集まりが連なった姿は、華やかです。

花の重みで下がりすぎる場合は、先端を少し落とすと枝が上がります。


             ◆むぎ(麦)[イネ科]

花材用に栽培されるのは、主に「おおむぎ/大麦」だそうです。
花材には若い状態のものを使用します。
「あおむぎ」あるいは「はなむぎ」とも呼ぶようです。

やわらかな緑の色、直線的な姿から初々しさや春の勢いを感じます。


           ◆アネモネ[キンポウゲ科]

透明感のある鮮やかな色がとても魅力的です。

地中海沿岸原産で、日本には昭和初期に入っています。
ギリシアやローマ神話にも登場するほど、
地中海沿岸地域では古くから親しまれている花だそうです。

             ◆オクラレルカ[アヤメ科]

鮮やかな緑の色、鋭い剣状の形が魅力的です。
今回は使用しないことを選択しています。


 ◆花器(ステンレス)






●左 全体:高さ約53cm、幅約23cm、筒の部分:直径約9cm、高さ約30cm
●右 全体:高さ約38.5cm、幅約40cm、筒の部分:同上


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