お祝い事や季節の行事の場を彩るために、必ずといってよいほど花を飾ります。
「だれかのため」「何かのため」に飾るいけばな。
場面を想定して、その場にふさわしい作品をいけます。
さて、Sさんの作品です。
花材は「こでまり」「むぎ」「アネモネ」です。
WBC決勝ラウンドに日本代表の進出が決まりました。
どうせならと、「WBC優勝の祝勝会に飾る」という場面を想定しました。
前祝い?! (^^)v
わ〜い!という喜びを表現したい。
ポンポン弾むような作品を目指していけています。
こでまりの弾む動きをいかし、
むぎの穂をいろいろな方向に飛ばしました。
アネモネのカラフルな色が、華やかさを添えています。
楽しい作品になっていますね。
◆正面から
◆やや右から
◆やや左から
◆こでまり(小手鞠)[バラ科]
小さな白い花が、手鞠のように丸く集まって咲きます。
丸い白い花の集まりが連なった姿は、華やかです。
花の重みで下がりすぎる場合は、先端を少し落とすと枝が上がります。
◆むぎ(麦)[イネ科]
花材用に栽培されるのは、主に「おおむぎ/大麦」だそうです。
花材には若い状態のものを使用します。
「あおむぎ」あるいは「はなむぎ」とも呼ぶようです。
やわらかな緑の色、直線的な姿から初々しさや春の勢いを感じます。
◆アネモネ[キンポウゲ科]
透明感のある鮮やかな色がとても魅力的です。
地中海沿岸原産で、日本には昭和初期に入っています。
ギリシアやローマ神話にも登場するほど、
地中海沿岸地域では古くから親しまれている花だそうです。
◆オクラレルカ[アヤメ科]
鮮やかな緑の色、鋭い剣状の形が魅力的です。
今回は使用しないことを選択しています。
◆花器(ステンレス)
●左 全体:高さ約53cm、幅約23cm、筒の部分:直径約9cm、高さ約30cm
●右 全体:高さ約38.5cm、幅約40cm、筒の部分:同上
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