2013年11月26日火曜日

自由花(みかん、ゆきやなぎ、さんごみずき、きんぎょそう)

Sさんの作品です。

花材は「みかん」「ゆきやなぎ」「さんごみずき」「きんぎょそう」です。

みかんの実はずしりと重いため、Sさんは厚手のガラスの花器を選びました。
みかんを一方向に傾けていますが、ビクともせず安定感があります。

Sさんの作品は、とても軽やかです。
ゆきやなぎときんぎょそうの先端をどこに向けるか・・・。重要ですね。

そしてさんごみずきで大きく空間を捉えています。

           ■正面から

           ■左から

           ■右から


             ■みかん(蜜柑)[ミカン科]


たわわに稔っています。
葉は巻いてしまいやすいので、全て取り去って使用することも多いです。
今回は必要な部分は残して使用しています。


             ■ゆきやなぎ(雪柳)[バラ科]

きれいに赤く色づいています。
黄色から赤に変化している部分の葉がひと際きれいです。

雪柳は早春の花の頃、夏の青葉の頃、そして秋の紅葉と一年中楽しめます。

春先にオランダを訪れた際に、知人宅のお庭で真っ白に咲き乱れていました。
滝のしぶきのようで、とても印象に残っています。


           ■さんごみずき(珊瑚水木)[ミズキ科]

よく撓むので、直線にも曲線にもなります。
Sさんは細い部分を取り除き、より強い線で使用しました。

             
          ■きんぎょそう(金魚草)[ゴマノハグサ科]

一輪一輪の花は金魚を思わせる形です。
色は豊富で、赤、白、黄色、赤紫・・・、今回はやさしいピンクです。

             ■花器(ガラス)

高さ:約56cm、挿し口の直径:約10cm、底の直径:約18cm
すご〜く重いです。

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