2023年2月27日月曜日

第15回研究会/春の花木を楽しむ「切って、矯めて、自分の線をいけよう!」

2月23日木曜日(祭日・天皇誕生日)に15回目の研究会を行いました。

うめ、もも、まんさく、ぼけ、さんしゅゆ、れんぎょう、こでまり、ゆきやなぎ・・様々な花木が咲き誇るこの時季、思いっきり楽しまなくては!😀
お花屋さんが揃えてくださった花材は「うめ、もも、さんしゅゆ、ぼけ」矯めの利くものばかりです。
花材は1作毎くじ引きで決まります。

まずは花材をよく見て、心ときめく線を見つける。
つぎに、矯めてもっと自分の求める線に変えていく。
そして、作品に構成していく。


***太い部分は鋏を入れて、細い部分も先端まで丁寧に矯めて
躍動感ある曲線になりました
 

 
 


***不要な線を取り払い、丁寧に矯めた枝は
踊り出してきました


***教室のレイアウトを変えました
全員外や壁に向かって・・・集中力UP🌹



1作目[縦長に構成]

SKさんの作品です。(さんしゅゆ)
真っ直ぐな太い枝が1本だけ、という過酷な条件でした。
太い枝もノコを引いて矯め、小枝の1本1本も丁寧に手を加えて、天井を突くような力強く躍動感ある作品です。

 

NHさんの作品です。(ぼけ)
丁寧に矯めたやわらかい線、立ち上る姿が美しいです。
整理して残した線は、どれもが生きています。




HRさんの作品です。(もも)
春のぬくもり、やわらかでしあわせを感じる作品です。
片側に寄せて立ち上げるには、しっかり矯めて重心を取る必要があります。




OSyさんの作品です。(もも)
伸びやかに素直に。
母が以前、お節句に飾るのは素直な枝が好き、と話していたのを思い出しました。


 


KKさんの作品です。(うめ)
天井に届くくらいの大きな作品です。
整理したウメの枝先の鋭さが、作品の表情になっています。



YAさんの作品です。(うめ)
1本の枝からどの線を取り出すか・・。
しっかり見極めて取り出した線に矯めを加え、そして作品へ。
花器を含めておもしろい世界が生まれています。



HKさんの作品です。(さんしゅゆ)
太く重いサンシュユを、この長さで剣山で立ち上げるのは大変です。
補助の枝を使って倒れない工夫をしています。
真っ直ぐだった太い枝を矯めて、作品が動き出しました。



KHさんの作品です。(ぼけ)
直線で平面分割したような構成がおもしろいです。
花器の形とも合っています。
立ち上がった位置と傾き、いいですね。





***2作目[横長に構成]
1作目で使った花材を足しても良いことにしました。



KKさんの作品です。(もも、うめ)
長机いっぱいの思い切った構成です。
春が溢れ出して迫力があります。
花器がもつ雰囲気も良い効果になっています。 


SKさんの作品です。(もも、さんしゅゆ)
サンシュユの太い枝からモモへと、流れるようにつながっています。
高さを抑えた中の高低差、枝先の表情が作品を動きあるものにしています。
長机と同じくらいの幅、思いっきり横長です。



NHさんの作品です。(うめ)
ウメの枝の太い部分をしっかり折り矯めて、迫ってくる表情は迫力があります。
横長に・・は、忘れてしまったようですね。



OSyさんの作品です。(さんしゅゆ、もも)
差し口を奥にして、サンシュユを折り矯めて構成。
横に伸びたサンシュユの枝が水平で、下の空間に緊張感があります。
もう1本との間にも空間ができました。
短く少量のモモですが、高さも量もちょうど良く、無くてはならないです。




HKさんの作品です。(もも、さんしゅゆ)
モモを矯めて、川が流れている印象です。
サンシュユが戯れて、春を喜んでいるようですね。




YAさんの作品です。(さんしゅゆ、うめ)
サンシュユの太い枝とウメの流れるような枝の関係、左右の異なる構成が、不思議な世界を作っています。
おもしろいです。



HRさんの作品です。(さんしゅゆ)
1本のサンシュユが力強くスーッと伸びて、スピード感があります。
枝先の1本1本を矯めてあり、勝手に動いていくような表情になっています。




KHさんの作品です。(うめ)
思い切り折り矯めたウメが迫ってきます。
真ん中を押さえて後方を高くしてあるので、奥まで連なる感じが気持ちいいです。

0 件のコメント:

コメントを投稿