花や枝先がこちらを向いていなくても、力強さや緊張感が伝わってくるような作品です。
見る角度によって表情が大きく変化する作品がおもしろいです。
さて、Sさんの作品はどうでしょうか。
花材は、「ういきょう」「ガーベラ」「ニューサイラン」です。
ういきょうを頂点に連なる、縦長の構成に勢いがあります。
ガーベラのリズミカルに並んだ表情が楽しげですね。
ニューサイランを三つ編みにして使っています。
編むと自然に丸まってきたそうですが、アンモナイトを連想してしまいました(^^)
とてもユーモラスです。
◆正面から
***一周しまぁす!
◆やや左から
◆左真横から
◆左やや後ろから
◆真後ろから
◆右真横から
◆やや右から
◆ういきょう(茴香)[セリ科]
明るい黄色の花がぱっと咲いていて、花火のようです。
カクカクとした茎の曲がりも特徴です。
枝の切り分け方によって、より曲がりを強調した1本にできます。
独特の香りがあります・・・私は大好きです。
ヨーロッパでは古くから葉や果実を、薬用や料理の香りづけに使ってきたそうです。
日本へは平安時代に、中国から入り漢方薬として利用していたそうです。
◆ニューサイラン[ユリ科]
色が濃く、黒に近い印象です。
近くでよく見ると緑と赤が縞になっています。
ニュージーランドの湿地に広く生えるそうです。
◆ガーベラ[キク科]
今回は〈スパイダー咲き〉です。
この針金のように細い花びらの種類を〈スパイダー咲き〉といいます。
シャープな印象ですね。
上にはねる花びらと下にはねる花びらがあって、軽やかです。
◆花器(陶器)
たしか・・・「おりがみ」という名前がついていたように記憶しています。
紙を折ったような雰囲気をもっています。
幅は約32cm、左の高い部分は約17cm、右の低い部分は約8cmです。
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