漂白花材▷枯れものを漂白した花材
着色花材▷色を塗った花材
上記の花材を使用して作品を構成します。
既に乾燥していますので、水を必要としません。
必ずしも花器(水)から出発しなくてもよいということになりますので、
生の植物を使用する作品に比べ、軽やかな展開が可能になります。
このテーマでは上記の花材のみで構成してもよいですし、
生の植物を組み合わせてもよいとなっています。
・・・生の植物は水からの出発となります。
さて、Nさんの作品です。
花材は、「いぐさ」「スモークグラス」「みつまた」「たけ」です。
生の植物は含んでいません。
◆正面から
枯れもので色が抑えられているからでしょうか、
とても静かな印象をもちます。
いぐさの広がりがきれいです。
みつまたの細い部分を撓めて動きをつけてありサンゴのようです。
スモークグラスの葉が海藻のように見えます。
深い海のような印象です。
◆やや右から
◆右やや裏から
◆右真横から
◆いぐさ(葦)[イグサ科]/枯れもの
畳の材料ですから、日本人にはなじみの深い植物です。
花材としては、今回のように乾燥させたものや、
さらにそれを着色して使用することが多いです。
◆スモークグラス[イネ科]/枯れもの
穂の部分は乾燥しても生のときと同じに煙のような印象を残しています。
葉は乾燥することでおもしろい動きをもっています。
◆みつまた(三椏)[ジンチョウゲ科]/漂白花材
必ず三つに枝分かれすることから「みつまた」の名前がついています。
太い部分も、先端の細い部分も三つに枝分かれしています。
樹皮をはいで漂白、乾燥させてあります。
◆たけ(竹)[イネ科]/着色花材
細く裂いて中の部分を除いて薄くしたものです。
作品に使用しているのはオレンジの横の色、マゼンダを塗ったものです。
◆花器(陶器)
幅約46cm、高さ約11cm、奥行約9cmです。
0 件のコメント:
コメントを投稿