2012年9月2日日曜日

花ものでいける(4-1)

きれいな花を咲かせる草花だけを2種類以上使って、
作品を構成します。

花ものは色に長けています。

花ものの茎は木の枝のように矯める(曲げる)ことはできませんが、
茎もそれぞれの表情をもっています。
それぞれに、色はもちろん形状や質感が異なります。

そんな花ものを組み合わせて、手を加えて、
新たな”おもしろい”が生まれます。

さて、Sさんの作品です。

花材は、「けいとう」「スターチス」「りんどう」です。

鮮やかなピンクの「けいとう」を取り巻くように紫の「スターチス」を配し、
足元にブルーの「りんどう」低く入れています。
積極的に色を中心に置いた作品です。
花の色がきれいに見えるように、花器は黒を選んだようです。


           
           ◆正面から



           ◆左から



        ◆右から



             ◆けいとう(鶏頭)[ヒユ科]


花びらは、ビロードのような質感と光沢があります。
鮮やかな発色で存在感があります。
色は今回のようなピンクの他、深紅、オレンジ、黄色、グリーンなど、豊富です。


             ◆スターチス[イソマツ科]

スターチスの仲間の中では、花の大きなタイプです。
花がまとまって付いているので、色が鮮やかに感じます。
茎の枝分かれの表情もおもしろいです。


             ◆りんどう(竜胆)[リンドウ科]


深みのある青紫の花です。
白やピンクの花のあります。

日本の秋の山野草を代表する植物のひとつです。
野生のりんどうはほっそりとして楚々とした風情があります。
切り花として出回っているものは園芸品種で茎も太く、花や葉も大きく、
楚々とした風情とは雰囲気が異なります。


           ◆花器(陶器)


直径約42cm、高さ約5cm。
黒く大きな器ですが、やわらかくあたたかな印象をもちます。
















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