2012年7月13日金曜日

足元を見せる構成(3-18)


作品の花器との接点、足元を見せて構成します。
足元をしっかりと整理して見せることで、作品に緊張感がうまれます。


さて、Sさんの作品です。

花材は、「なつつばき」「グロリオーサ」です。

なつつばきの太い枝に絡ませるようにグロリオーサの足元を構成しています。
なつつばきの枝の曲がりと、グロリオーサの茎の動きがおもしろいです。
上で大きく展開しています。
右上部の、なつつばきとグロリオーサのつぼみとの空間もいいですね。

           ◆正面から

飾るときは、剣山をビー玉や寒水などで隠しましょう。

             ◆右から


             ◆左から



             ◆なつつばき(夏椿)[ツバキ科]


花は椿に似ています。咲いてなくて残念・・・。
葉は、椿に比べるとつやがなく、やわらかな緑です。

「さらそうじゅ」(沙羅双樹)の別名をもっています。


平家物語の冒頭の一節にある「沙羅双樹」のことかと思っていましたが、

こちらは[フタバガキ科]のサラノキだそうで、全く異なるようです。

☆平家物語-冒頭☆

『祇園精舎 の鐘の声、諸行無常の響きあり。沙羅双樹の花の色、盛者必衰  の理 をあらはす。』
 
             ◆グロリオーサ[ユリ科]



くるくると波打った花びらが軽やかです。
反り返った花びらと雄しべの姿は蝶々が飛んでいるみたいですね。
とてもインパクトがあります。
茎は柔らかくしなります。


           ◆花器(ガラス)




直径32cm、高さ6cmです。
明るいブルーで光の反射も含めてとても涼味があります。

0 件のコメント:

コメントを投稿