2012年9月10日月曜日

葉ものでいける(4-2)

『葉ものでいける』は、
葉ものだけを2種類以上使用して作品を構成します。

花ものに比べると、多少の力技には耐えてくれます。
丸めたり、折ったり、裂いたりして、形を変貌させることもできます。

葉ものの色は、限られた範囲になります。
だからこそ、微妙な緑の濃淡や質感の違いに心が動きます。


さて、Sさんの作品です。


花材は「カークリゴ」「ドラセナ」「ニューサイラン」です。

それぞれの葉がもつ形状の違いをいかして構成しています。
幅広のカークリゴを中心に、ドラセナとニューサイランからリズムを感じます。


           ◆正面から   

           
           ◆左から


作品の立体感が分かります。

           ◆右から

ドラセナは1本の茎に4枚の葉が付いています。
おもしろい素材となるように、葉を整理したことがわかります。


             ◆カークリゴ[ユリ科]


肉の薄い大判の葉です。
やわらかい緑で、プリーツのようなひだがあります。


             ◆ニューサイラン[ユリ科]


剣のように細く尖った形です。
繊維が強く、固いです。


             ◆ドラセナ[リューゼツラン科]


1本の茎から何枚もの葉が付きます。
ドラセナは種類が多く、それぞれ葉の形状や色が異なります。
とても細い葉のものや丸い葉のものもあります。


☆あと2種類の葉を用意していましたが、入れると作品の雰囲気が損なわれると判断。
 使用しませんでした。

             ◆モンステラ[サトイモ科]


             ◆ブラックタイ(リューゼツラン科)

ブラックタイもドラセナの仲間です。
葉が大きく、通常一枚の状態で出回ります。


           ◆花器(陶器)

幅約32cm、高さ左17cm、右8cm。
「おりがみ」と命名されています。










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