2012年10月8日月曜日

器と床面を意識して構成する(4-16)



器を置いている床面を意識して作品を構成する、というテーマです。
床面に対して緊張感のある作品を構成します。
さて、Nさんの作品です。

花材は「ぼけ」「シンフォリカルポス」「カラー」です。
右前面に大きく張り出しているぼけが、床面に対して緊張感を作り出しています。
ぼけは床面を意識して、丁寧に撓めています。
カラーも視線を床面に誘うよう配置されています。

        ◆正面から

シンフォリカルポスの枝の線と器に描かれている線に一体感がありますね〜。
偶然の産物?!
器の線は、3.11で割れた花器を金接ぎしたものです。
・・・金接ぎ以外にも線を描き足していますが(^^;)

        

        ◆やや右から

           ◆やや上から



           ◆ぼけ(木瓜)[バラ科]

春だけではなく、秋や冬に花をつけるものもあります。

丸いつぼみは愛らしく、開くと華やかです。

枝は撓めがよく利きます。
鋭いトゲをつけている場合もありますので、注意しながら行いましょう。


           ◆シンフォリカルポス/
           セッコウボク(雪晃木)[スイカズラ科] 


夏に白い花をつけますが、花材としては実の時期に出回ります。
細い枝の先端に、白く小さな実が房になってつきます。
葉を整理して、いきいきとした線をひきだしましょう。
実が重すぎる場合も整理します。


           ◆カラー[サトイモ科]


花びらに見えている部分は、仏炎苞と呼ばれる花を抱く葉です。
花は、中の棒状の部分です。
アンスリウムと同じですね!    ◆アンスリウム[サトイモ科]
          


白、黄、オレンジ、紫、ピンク・・・色もサイズも多数あります。
今回はそれほど大きくないサイズで、白の仏炎苞で中の奥が濃い紫のものです。


           ◆花器(陶器)


幅約40cm、高さ約13cm、奥行は約10cm、
大きさの異なる丸い穴が7ヵ所あいています。




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