これ以上省略することができない、取り除くことができない、
という限界までとことん省き、
単純化してみることがテーマです。
さて、Sさんの作品です。
花材は「ぼけ」「きく」「ドラセナ」です。
用意されている花材の中からどれを使用するか・・・。
使用する花材選びも重要ですね!
花器は、水の波紋のような表情をもつガラス製を選択しました。
Sさんは、最初に3枚あるドラセナから1枚を選び、
すっくと挿しました。
ドラセナの波打っている葉から飛び出すように、
同色の菊を、葉を除いて合せています。
ぼけはよく撓めてあるので、短い一枝ですが勢いがあり、
とても力強い印象です。
◆左から
全体が前傾していることがわかります。
ぼけがしっかりと撓められています。
下の花材の写真とくらべると、どのくらい撓められたかがわかりますよ!
◆ぼけ(木瓜)[バラ科]
花数は多くはないですが、枝先に勢いのある花やつぼみがついています。
どこの部分を使うか・・・今日のテーマではとくに重要です。
◆きく(菊)[キク科]
蛍光グリーンの大きめの花は、細い花びらがくるっとカールしています。
サーモンピンクの中くらいの花は、半球状のポンポン咲きになっています。
Sさんはグリーンを選択しました。
◆ドラセナ[リュウゼツラン科]
花材として初めて見ました。
葉の色から、おそらく「ドラセナ・マッサンゲアナ」ではないかと・・・。
鉢物のからすると、葉が大きくしっかりとした厚みがあります。う〜ん(−−;)
しっかりとしている中にしなやかさもあり、とてもおもしろい花材だと思いました。
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