2012年6月1日金曜日

花ものでいける(4-1)

『花ものでいける』は、きれいな花を咲かせる草花だけを
2種類以上使って作品を構成します。

花ものは色に長けています。
茎は木の枝のように矯める(曲げる)ことはできませんが、
どこかを取り除く事により、おもしろい表情を引き出す事ができます。

花はそれぞれに、色はもちろん形状や質感が異なります。
茎もそれぞれの表情をもっています。

そんな花ものを組み合わせて、手を加える事によって、
新たな”おもしろい”が生まれます。

今回の花材は、「カンガルーポー」「オンシジウム」「てまりそう」です。

◆カンガルーポー[ハエモドルム科]
カンガルーポーはオーストラリア原産の園芸植物です。
カンガルーポー」という名は、動物のカンガルーの前脚から命名されています。
カンガルーもオーストラリアの代表的な動物ですね。
花が黄色で茎が赤いものをよく見ますが、今回は濃いピンクの花で茎は緑色です。

◆オンシジウム[ラン科]
オンシジウムだけで約400種あるそうです。
花弁や萼片に栗褐色の斑点があるものをよく見ます。
今回は斑点が無く全体に明るい黄色です。

◆てまり草[ナデシコ科]
なんとも不思議な形状です。
花弁などが丸く集合して、まるでマリモのようです。
葉はカーネーションに似通っていて、ナデシコ科である事に納得しました。

Nさんの作品です。
Nさんが最初に手にしたのは、やわらかな印象のオンシジウムです。

元もとの持ち味に手を加え、きれいな三角形が描き出されています。
花が付いている脇枝も切り取り、流れ落ちる姿を明確にしています。

次に手にしたのはカンガルーポーです。
向って左側に向って付いていた花を切り落として、
右側に流れる印象を強調しています。

最後にてまりそうを入れました。
オンシジウムとカンガルーポーは枝分かれした先に一輪一輪の花が付いていますが、
てまりそうは丸い塊です。
試行錯誤の結果、緑の大きな塊になりました。
花器から生まれた緑聖人のようです。
ユーモラスな姿に思わず笑みが出ました。

足元(花器からの立ち上がり)もとてもきれいですね。

 ◆正面から
         

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