2012年7月5日木曜日

同じ形を繰り返す(3-17)


同じ形を繰り返す手法で作品を構成します。
この手法は、作品にリズム感をだしてくれます。

さて、Sさんの作品です。

花材は、「るりたまあざみ」「アガパンサス」「ニューサイラン」です。

「ニューサイラン」は丸めたり、折り曲げたりすることができます。
しかしながら、「るりたまあざみ」「アガパンサス」は、
折ることはなんとかできるかもしれませんが、丸めることはできない花材です。

そこでSさんは、交差 を繰り返すことで作品を構成することにしたようです。

 ◆正面から

植物ですから、真直ぐに見えても曲がりやひねりがあります。
1枚1枚、1本1本それぞれに表情があります。

◆るりたまあざみ(瑠璃玉薊)[キク科]
青紫の花が玉のように密集して付きます。
そのため、ヨーロッパでは「ブルーボール」の名で呼ばれています。
葉っぱの形があざみの葉に似ています。
葉の先にトゲがありますので、取り扱う際は注意が必要です。

◆アガパンサス[ユリ科           
住宅地を歩いていると、鉢植えになっているものを見かけることがあります。
夏に向う季節、真直ぐ伸びた茎と紫の花は涼を運んでくれます。

「アガパンサス」ギリシャ語では「愛の花」という意味だそうです。
ちなみに和名は「紫君子蘭」です。

◆ニューサイラン[ユリ科]
今回は赤みがかった色のものです。
緑のものとは醸し出す雰囲気が異なりますね。

◆花器(陶器)
幅64cm、奥行20cm、深さ7.5cmです。
結構大きいです。

0 件のコメント:

コメントを投稿