今回はテーマは「直線の構成」です。
植物は色々な形、要素でできています。
その中から『直線』を取り出して、
『直線』を主役にして作品を構成します。
花材は「ふとい」「ひまわり」です。
フトイは細く真直ぐな形状ですのでそのままで直線です。
ヒマワリは花はまん丸ですが、茎は真直ぐ伸びているのでここに直線の要素があります。
さて、Oさんの作品です。
すっくと立ち上がったヒマワリの、
左は真直ぐ伸びたフトイを、右は折ったフトイを配しました。
真直ぐなものと折ったもの・・・手法を複数にすると纏まりにくいのですが、
バラけた感じはまったくありません。
左右のフトイの挿し口や開き方のバランス、
ヒマワリを上下に配したことが良かったでしょう。
フトイは少ない本数ですが、大きなヒマワリに負けずに空間を捉えています(^^)v
Oさんは花器も直線を意識して八つ橋型を選びました。
直線の要素だけでなく、右側を大きく空けてこの季節恋しい水も作品にしています。
折ったフトイが水面への誘導もしてくれているようですね。
■正面から
■左から
■右から
■ふとい(太藺)[カヤツリグサ科]
細いのに名前は「ふとい」・・・なぜ?
と、ずっと思っていました。
ふとい・・・は、太いイグサという意味で命名されたそうです。
でも、[イグサ科]ではなく[カヤツリグサ科]です(・・;)
■ひまわり(向日葵)[キク科]
今回のヒマワリは、子どもの頃から見慣れ絵に描いてきた、
夏の太陽そのままの力強いヒマワリです。
このヒマワリを見ていると、蝉の鳴き声が聞こえてきそうです〜(^^)
■花器(陶器)
幅:35.5cm、高さ:5.5cm、奥行(長い):21cm、(短い):12.5cm
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